低用量アスピリン起因性消化管障害の予防に、ガスターが有効-米国消化器病学会にて発表・“FAMOUS試験”- 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/06/04 アステラス製薬株式会社は2日、5月30日から6月4日まで米国・シカゴにて開催されている米国消化器病学会(American Gastroenterology Association:AGA)にて、低用量アスピリン起因性消化管障害の予防にH2受容体拮抗剤「ガスター」(一般名:ファモチジン)が有効であるという試験「FAMOUS」の結果を発表したと報告した。血小板凝集能抑制効果を持つ低用量アスピリンは、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈疾患や脳血管障害に対し有効性が確認されていて、幅広く処方されている薬剤だが、一方で消化管障害を高頻度で発症することが知られてる。消化管障害を発症した患者に対しては、低用量アスピリンの中止が望ましいものの、中止により原疾患の再発の危険性が高まるため、いかに消化管障害の発症を予防するかが課題となっている。FAMOUS(Famotidine for the Prevention of Peptic Ulcers in Users of Low-Dose Aspirin)試験は、英国・スコットランドで実施され、低用量アスピリン(75~325mg)服用中の患者404名を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験。試験3ヶ月の内視鏡検査にて確認された食道及び胃・十二指腸病変は、ガスター40mg/日群で5.9%、placebo群で 33.0%と、ガスター群で有意に抑制されていた(p<0.0001)。結果により、低用量アスピリンにガスターを併用することで、抗血小板療法をより有効かつ安全に継続できることが示された。詳細はプレスリリースへhttp://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/-famous.html 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] CKDへのエンパグリフロジン、中止後も心腎保護効果が持続/NEJM(2024/11/07) 肥満の膝OA患者へのセマグルチド、疼痛を改善/NEJM(2024/11/07) さじ加減で過降圧や副作用を調整している医師にとっては3剤配合剤の有用性は低い(解説:桑島巌氏)(2024/11/07) 「大腸癌治療ガイドライン」、主な改訂ポイントを紹介/日本癌治療学会(2024/11/07) 早期アルツハイマー病治療薬ケサンラの臨床的意義とは/リリー(2024/11/07) 造血器腫瘍も遺伝子パネル検査の時代へ/日本血液学会(2024/11/07) 乳がんにおけるADCの使いどころ、T-DXdとSGを中心に/日本癌治療学会(2024/11/07) 運動を週末にまとめてしても、200種類の疾患リスクが減少(2024/11/07) ベンゾジアゼピン中止戦略、マスクした漸減+行動介入の効果(2024/11/07)