進行性消化管間質腫瘍の二次選択薬に 英国NICEがスーテントの償還を推奨 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/06/04 米国ファイザー社は、英国の国立臨床研究所(NICE: National Institute for Health and Clinical Excellence)が最終評価書(FAD: final appraisal document)を発行して「スーテント」(一般名:スニチニブリンゴ酸塩)を進行性の消化管間質腫瘍(GIST: gastrointestinal stromal tumor)の患者を治療するための二次選択薬として償還対象とするよう推奨されたことを発表した。NICEは最近、スーテントを進行性腎臓がんの一次選択薬として償還対象とするよう推奨するガイダンスを発行していたが、今回の推奨はそれに続くもの。今回のガイダンスでは、イマチニブメシル酸塩に対して無効または不忍容で、Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)の全身状態評価(performance status)が0または1の進行性GISTの患者を対象とした治療の選択肢として、スーテントの償還が推奨されている。NICEは、腫瘍進行までの期間ならびに無増悪生存期間において有効性が見られたことから、スニチニブ治療によって全生存期間においても相当な改善が期待できるとしている。NICEの決定は、進行性GISTの患者において「スーテント」をプラセボと比較したフェーズIII試験のデータに基づいて下され、スーテントは同試験において腫瘍進行までの期間を5ヵ月近く延長させた(プラセボ6.4週間に対してスーテント27.3週間、P <0.0001)。こうした知見が早期に得られたため、プラセボ群の患者さんの84%がスーテントによる治療にスイッチしたという。詳細はプレスリリースへhttp://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2009/2009_06_02.html 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] CKDへのエンパグリフロジン、中止後も心腎保護効果が持続/NEJM(2024/11/07) 肥満の膝OA患者へのセマグルチド、疼痛を改善/NEJM(2024/11/07) さじ加減で過降圧や副作用を調整している医師にとっては3剤配合剤の有用性は低い(解説:桑島巌氏)(2024/11/07) 「大腸癌治療ガイドライン」、主な改訂ポイントを紹介/日本癌治療学会(2024/11/07) 早期アルツハイマー病治療薬ケサンラの臨床的意義とは/リリー(2024/11/07) 造血器腫瘍も遺伝子パネル検査の時代へ/日本血液学会(2024/11/07) 乳がんにおけるADCの使いどころ、T-DXdとSGを中心に/日本癌治療学会(2024/11/07) 運動を週末にまとめてしても、200種類の疾患リスクが減少(2024/11/07) ベンゾジアゼピン中止戦略、マスクした漸減+行動介入の効果(2024/11/07)