エベロリムス、EUで進行性腎細胞がんの治療薬として承認勧告を取得

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2009/06/05

 



ノバルティス ファーマ株式会社は5月29日、欧州連合(EU)における進行性腎細胞がんの治療薬としてのエベロリムス(欧州での予定製品名「Afinitor」)錠の承認を支持する肯定的な意見をヒト用医薬品委員会(CHMP:Committee for Medicinal Products for Human Use)から取得したと発表した。

エベロリムス は、スニチニブやソラフェニブによる前治療が無効となった進行性腎細胞がんを適応症として米国で承認された初めての1日1回経口投与の治療薬。がん細胞において、腫瘍細胞分裂と血管新生を制御するmTORタンパクを直接標的とし、作用する。

CHMPは、プラセボ群と比較して、エベロリムスが初期治療後にがんが進行した進行性腎がんの患者の無増悪生存期間を2倍以上(1.9カ月対4.9カ月)延長したことを示すデータに基づき、エベロリムスの承認を推奨。データはエベロリムスががんの進行/死亡リスクを67%(ハザード比=0.33、95%信頼区間 0.25~0.43; P<0.0001)減少させたことも示しているという。

詳細はプレスリリースへ
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090603.html