ロート製薬株式会社は16日、機能性素材の探索を重点研究テーマに掲げる研究拠点「ロートリサーチビレッジ京都」において、血中尿酸値の上昇原因の一つであるプリン体を吸着する新素材「中分子キトサン」を開発したと発表した。研究の結果、「中分子キトサン」は動物モデルにおいて、プリン体の過剰摂取に起因する尿酸値の上昇を抑制する作用があることを確認。「中分子キトサン」は、従来の高分子キトサンよりも溶解性に優れることから、飲料形態での利用も可能であり、機能性食品素材としての応用範囲が広がるものだという。
「中分子キトサン」は同社で開発したキトサン素材。高分子キトサンと同等の生理機能を残したまま、高い溶解性を付与することに成功。分子量は4万~7万の範囲にあり、高分子キトサンや低分子キトサンとは異なる新しい仕様のキトサンとのこと。
研究は、中分子キトサンのプリン体吸着作用と血中尿酸値に対する中分子キトサンの上昇抑制作用について行われた。
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http://www.rohto.co.jp/comp/news/?n=r090616_1