抗インフルエンザウイルス薬「ペラミビル」の第3相臨床試験について

提供元:ケアネット

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公開日:2009/07/20

 



塩野義製薬株式会社は17日、ノイラミニダーゼ阻害剤・ペラミビル (開発コード番号:S-021812) が、第3相試験において主要目標を達成したことを発表した。

本剤の第3相単回投与試験 (二重盲検試験) を多施設国際共同治験 (日本100施設、韓国*25施設、台湾21施設) として1099例の季節性インフルエンザ感染症患者を対象に実施した結果、主要評価項目であるインフルエンザ罹病期間において、ペラミビル300mgおよび600mgを単回静脈内投与した両群で、オセルタミビルリン酸塩(タミフル)経口投与群(1回75mgを1日2回、5日間)に対する非劣性を証明することができたという。

インフルエンザ罹病期間の中央値は、300mg群:78.0時間、600mg群:81.0時間、タミフル群:81.8時間。また、300mg投与群はタミフル群に対して有意に低い副作用発現率を示したという。なお、二次的な有効性評価項目や安全性データの詳細については、現在解析中とのこと。

詳細はプレスリリースへ(PDF)
http://www.shionogi.co.jp/ir/news/detail/090717.pdf