ランタスに関する専門家の見解 最終的な結論導き出せず 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/07/22 仏サノフィ・アベンティス社は15日(現地)、多岐の分野にわたる国際的に著名な専門家から構成される委員会による「専門家の見解」を発表した。この見解は、ダイアベトロジア誌に最近公表されたランタス(インスリン グラルギン〔遺伝子組換え〕)に関する疫学研究調査分析について、詳細な評価を受けて出されたもの。内分泌学・腫瘍学・疫学の国際的な専門家で構成される同委員会は、4つの掲載論文の全てにおいて方法論上の重大な限界と欠陥があり、インスリングラルギンの使用と癌リスク増加の関連の可能性については、一貫性がなく最終結論を導き出せないと結論付けた。14人の国際的な専門家がそれぞれ、公表データを中立の立場で厳密かつ徹底的に検証を行った上で署名した今回の見解は、欧州医薬品審査庁(EMEA)や米国食品医薬品局(FDA)を始めとする世界中の保健当局による一連の発表や、米国糖尿病学会(ADA)や米国臨床内分泌学会(AACE)、国際糖尿病連合(IDF)といった患者および科学団体による、掲載論文のデータについての過剰解釈や過剰反応への注意喚起が行われている中で発表された。4つの研究における限界については、それぞれの論文著者ならびに欧州糖尿病学会(EASD)によっても強調されていた。専門家や保健当局による推奨は、この段階において一切の確定的な結論は導き出せないということに集約されている。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.sanofi-aventis.co.jp/live/jp/medias/0E0B8ED8-5834-47D0-8487-32529F1E668A.pdf 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 大腸がん死亡率への効果、1回の大腸内視鏡検査vs.2年ごとの便潜血検査/Lancet(2025/04/11) 死亡リスクの高いPAH患者に対するsotaterceptの有効性/NEJM(2025/04/11) 子供も食事の早食いは肥満に関係する/大阪大(2025/04/11) 高感度CRP、心不全の悪化予測に有用か/日本循環器学会(2025/04/11) 高齢者の治療抵抗性うつ病に対して最も効果的な治療は?〜メタ解析(2025/04/11) 乳がんサバイバーは多くの非がん疾患リスクが上昇/筑波大(2025/04/11) 鼻の軟骨で膝の損傷を修復できる可能性(2025/04/11) 精液の質が良い人は寿命が長い?(2025/04/11)