「テリパラチド」がグルココルチコイド誘発性骨粗鬆症治療薬として適応追加承認取得 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/07/31 イーライリリー・アンド・カンパニーは7月23日(現地時間)、米食品医薬品局(FDA)がテリパラチド(一般名。米国での販売名:Forteo [遺伝子組み換え、注射剤])の追加適応症を承認したと発表した。新しい適応は、「骨折リスクの高い男女における継続的全身グルココルチコイド(ステロイド)療法に関連する骨粗鬆症の治療」。グルココルチコイド(ステロイド)療法は、続発性骨粗鬆症の最も多い原因であり、骨量の減少と骨折リスク上昇を引き起こすという。 グルココルチコイド(ステロイド)誘発性骨粗鬆症(GIO: glucocorticoid-induced osteoporosis)は、関節リウマチや閉塞性肺疾患などの炎症性疾患に対して処方されるグルココルチコイド(ステロイド)剤の長期的使用が関与して起こる。データによれば、50歳以上の成人100名のうち3名までがグルココルチコイド(ステロイド)剤を使用。長期的にグルココルチコイド(ステロイド)療法を受けている患者のうち約50%は骨粗鬆症による骨折を起こす可能性があり、グルココルチコイド(ステロイド)剤を使用すると骨形成が低下する恐れがあるとのこと。テリパラチドは、骨形成を促進することによって、これに対抗することが示されているという。 FDAによる今回の新適応症の審査過程で、同社は「グルココルチコイド(ステロイド)誘発性骨粗鬆症の患者において、テリパラチドが腰椎骨密度(BMD)をベースラインから18カ月で7.2%上昇。大腿骨近位部では3.6%、大腿骨頸部では3.7%の上昇だった」とする臨床試験のデータを提出したとのこと。 詳細はプレスリリースへ http://www.lilly.co.jp/CACHE/news_2009_19.cfm 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 骨粗鬆症治療薬が筋力を左右する? 医療一般(2019/06/28) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 早期TN乳がんの術前・術後ペムブロリズマブ、最終OS結果(KEYNOTE-522)/NEJM(2024/09/27) 複雑病変へのPCI、OCTガイドvs.血管造影ガイド/Lancet(2024/09/27) 重症インフルエンザに対する抗ウイルス薬の有効性(解説:小金丸博氏)(2024/09/27) 転移を有するホルモン感受性前立腺がん、ダロルタミド+ADTがrPFS改善(ARANOTE)/ESMO2024(2024/09/27) 日本人治療抵抗性うつ病に対するケタミン治療の有用性~二重盲検ランダム化比較試験(2024/09/27) サシツズマブ ゴビテカン、トリプルネガティブ乳がんに承認/ギリアド(2024/09/27) アミバンタマブ、化学療法との併用でEGFRエクソン20挿入変異陽性肺がんに承認/ヤンセン(2024/09/27) 患者満足度向上対策をクリニックの6割が実施/医師1,000人アンケート(2024/09/27) 肛門扁平上皮がん1次治療、新規抗PD-1抗体上乗せが有用(POD1UM-30)/ESMO2024(2024/09/27)