経口バソプレシンV2受容体拮抗剤SAMSCA SIADHによる低ナトリウム血症の治療薬としてECより承認取得 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2009/08/06 大塚製薬株式会社は4日、欧州統括会社である英国大塚ファーマシューティカルヨーロッパLtd.が、経口選択的バソプレシンV2受容体拮抗剤「SAMSCA」(日本語表記:サムスカ、一般名/一般名英語表記:トルバプタン/tolvaptan)について、成人の抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)による低ナトリウム血症の適応症で、2009年8月3日に欧州委員会(European Commission:EC)から販売承認を取得したと発表した。SAMSCAは、欧州で初めて同適応症で承認を受けた経口投与可能な非ペプチド性バソプレシンV2受容体拮抗剤で、腎臓の集合管において、バソプレシン(抗利尿ホルモン)のV2受容体への結合を選択的に阻害する、独自の作用機序を持つ。バソプレシンは、その作用のひとつとして、V2受容体に結合することで、体液を保持することが知られている。SAMSCAは、V2受容体において、バソプレシンの働きを抑制することで、ナトリウムなどの電解質の排出に直接の影響を与えずに、尿中から血中への水再吸収を減少させ、水を体外へ排出するメカニズムを持つ。SAMSCAは、大塚製薬が創製した化合物で、北米・欧州・日本を含むアジアで臨床開発を行われている。2009年6月には米国で販売を開始した。今回、ECからの承認を受け、SAMSCAは、英国、ドイツをはじめ、欧州各国で販売が開始される。販売は、大塚製薬の各国現地法人が行うという。詳細はプレスリリースへhttp://www.otsuka.co.jp/company/release/2009/0804_01.html 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 2型DMの血糖コントロールなど、予測モデルによる治療最適化で改善/Lancet(2025/03/10) 切除不能進行胃がん1次治療、sugemalimab追加でOS・PFS改善(GEMSTONE-303)/JAMA(2025/03/10) TTF-1陰性Non-Sq NSCLCに対するアテゾリズマブ+カルボプラチン+nab-パクリタキセル(LOGIK2102)/日本臨床腫瘍学会(2025/03/10) 統合失調症の認知機能改善に対するメトホルミンの有用性(2025/03/10) EBウイルスが腎移植後のリンパ増殖性疾患に関与(2025/03/10) うつ病歴は慢性疾患の発症を早める(2025/03/10) 症状を電子的に報告するシステムががん患者の症状管理やQOLを改善(2025/03/10) 「善玉」コレステロールは緑内障リスクを高める?(2025/03/10)