Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.は、米国食品医薬品局(FDA)が、インテグラーゼ阻害薬/HIV感染症治療薬「アイセントレス」の適応拡大(治療経験のない成人HIV-1患者への投与)を承認したことを発表した。子会社である万有製薬株式会社が27日に報告した。
この結果、アイセントレスは治療経験のある成人患者に加え、治療経験のない成人HIV-1患者の治療にも使用できることになる。
アイセントレスは他の抗レトロウイルス(ARV)薬と併用して成人のHIV-1治療に使用される薬剤。アイセントレスの適応は、3つの二重盲検試験における48週までの血漿中HIV-1 RNA量の分析に基づいたもの。このうち2つの試験は、3つのクラスの抗HIV薬[非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬(NNRTI)、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬(NRTI)、プロテアーゼ阻害薬(PI)]による治療経験があり、臨床的に進行した成人患者で実施され、1つの試験は治療の経験のない成人患者で実施された。小児患者に対するアイセントレスの安全性及び有効性は確立されていないとのこと。アイセントレスとその他の有効な抗HIV治療薬との併用は、治療反応性をより高める可能性があるという。
詳細はプレスリリースへ
http://www.banyu.co.jp/content/corporate/newsroom/2009/merck_0827.html