胸部X線写真、正確に読影できていますか?このDVDでは 体系的に習う機会が少なくなった胸部X線写真読影のイロハを伝授します。肺の3次元モデルや肺区域を覚えるブロンコ体操などを用いた映像ならではの解説で基礎知識をアップデート。数多くの症例写真を通して、無気肺や胸水、肺がんなどの読影に直結するポイントが学べます。読影スキルを磨くために、コモンな症例を集めた演習問題も用意しました。この1本でX線写真の読影に自信が持てるようになること間違いありません!
第1回 X線写真と実際の臓器の位置関係を正確につかむ
胸部X線は、どんな医療機関でも最も頻繁に使われる画像検査。ですが今では活用される場面が減り、体系的に習う機会は少くなっています。初回は心臓と肺と血管の位置関係を3次元モデルで確認。そしてX線写真でどのように表現されるのかをレクチャーします。ブロンコ体操で肺区域を覚えれば、X線写真上で肺のどこに異常が存在するのかビシッと指摘できるようになるでしょう!X線画像読影の基礎を、映像ならではの表現で教科書よりも平易に解説します。
第2回 異常の場所を知らせるシルエットサイン
異常を発見するために重要なシルエットサイン。この情報を正しく認識できれば、病変が心臓に接するのか大動脈に接するのか、といった詳細な位置を特定することができます。特徴的な症例を通してシルエットサインを使えるよう、目を慣らしていきましょう。
第3回 気管の動きに注目する
X線写真上で気管の位置に注目することも、異常を見つけるために効率的な手段のひとつ。今回は、何を基準に偏位していると判断するか、また病的な偏位の原因疾患を見分けるコツなどを伝授します。
第4回 横隔膜の動きに注目する
横隔膜の位置を正しく読み取ることも、異常を見つけるために欠かせません。まずは横隔膜の正常な位置や肋骨の見方を再確認し、横隔膜が拳上になる疾患、低位になる疾患のそれぞれについて、症例を交えて見方を学んでいきます。気管と横隔膜に注目して、X線写真をパッと見た印象から疾患の見当をつけていく長尾先生オリジナルの鑑別チャートは必見です。
第5回 見えてはいけない毛髪線
毛髪線を正しく読めるようになると、異常の位置が瞬時に特定できるようになります。つまり、胸部X線読影で絶対に押さえておきたいポイントです。毛髪線を使い倒して、診断の精度を一気に高めていきましょう!
第6回 見落としを防ぐ”目線”テクニック
見落としを防ぐには、数多く読影して目を慣らすのが近道。効率的にかつ、とくに注意すべき箇所を見落とさない読影のルールを伝授します。骨化や石灰化などと早期の腺がんを見分けるポイントも必見です!
第7回 臨床情報から読影を深める①
肩痛、腰痛などの身体症状だけではその原因が特定できないとき、X線写真を使うと思わぬ疾患を発見することがあります。反対にX線写真だけでは診断が難しい場合の手がかりは臨床情報。患者の訴えと照らし合わせて読影することで、診断の精度はぐっと上がります。今回は病歴や身体所見を生かして胸部写真を読むコツを伝授します。
第8回 臨床情報から読影を深める②
今回は肺内の病変を見分けるために臨床情報を有効に使う方法を学びます。急性なのか慢性なのか、どんな呼吸音が聴取されているのかといった所見は、胸部X線でどこを重点的に見たらいいのかを示唆してくれる重要な情報です。症例を通して臨床情報と胸部写真の情報を結びつけられるよう練習していきましょう!
第9回 パパッと総復習
今回は胸部X線読影のポイントを10分で復習します。肺と心臓の位置関係やシルエットサインの原理などの基礎知識から目線の動かし方といった実践的なノウハウまでパパッと押さえてください。
第10回 実臨床で使うための読影演習
注意すべき読影箇所や、気になるサインなどを、X線を読む基礎を学習したら、あとは実践あるのみです。最終回は、ひたすらX 線写真を読みこなして、実臨床で使えるよう練習していきましょう。長尾先生が提示する症例写真をスケッチしてみてください。手を動かして読影情報を整理しておけば、診断はもちろんコンサルトの際にも役立つはずです。ぜひスケッチシートを使って挑戦してみてください!