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肩腰膝の痛みをとる Dr.究のあなたもできるトリガーポイント注射

鎮痛薬でなかなか痛みのとれない患者さんに試してみてください。すっきり治せる方が必ずいるはずです。

診療科
総合診療科  内科  整形外科 
収録内容
第1回 トリガーポイントとは何か?
第2回 トリガーポイントを見つける 診察の基本 
第3回 肩痛で触るべき筋肉
第4回 腰痛は、ヘルニアを探すよりも筋肉を触る 
第5回 膝痛では大腿から下腿まで触る
第6回 頭痛のトリガーポイント
第7回 胸痛・腹痛のトリガーポイント
講師
斉藤 究
収録時間
120分
価格
9,900円(税込)
発行日
2018-11-15
商品コード
CND0283

慢性的な痛みを訴える患者さんに出会うのは日常茶飯事。根本的な解決にはならないけれど、唯一の選択肢として鎮痛薬や貼付剤を処方していませんか?
整形外科領域の疾患やレッドフラッグを除外しても続く痛みの原因の多くは実は筋肉にあります。 トリガーポイント注射は、これにアプローチする、新しい治療方法です。 
なぜ筋肉が原因で身体のあちこちに痛みが生じるのか?そのメカニズムは、実にシンプル。筋肉に痛い箇所がひとつあれば、それを代償するように体を使い、さらに痛みが連続していくのです。
遭遇頻度の高い肩痛、腰痛、膝痛、そして、ときに筋肉が原因となっている腹痛や頭痛について、それぞれ診察、触診、注射のポイントを伝授します。

第1回 トリガーポイントとは何か?


腰や膝の痛みを訴える患者さんに、鎮痛薬や貼付剤を処方するだけ?これからはトリガーポイント注射も選択肢に入れてください!”筋肉”が原因で慢性的な疼痛が生じるのはしばしばあること。トリガーポイント注射は、筋肉が原因の痛みにアプローチする、新しい治療方法です。 普段、筋骨格系の診察をしない先生でも、明日から実践できるよう、筋肉の位置や名称は3DCGでわかりやすく提示。トリガーポイント注射を第一線で実践する斉藤先生が、診察と注射のノウハウを実技で伝授します。

第2回 トリガーポイントを見つける 診察の基本
痛みの原因になっている筋肉はどこなのか。注目すべきは、「痛みがある箇所よりも、つっぱりを感じるところ」。筋肉が短縮しているところにトリガーポイントがあります。
今回は、視診、動作、触診とトリガーポイントを特定するための診察ノウハウを伝授。もちろん、見つけたトリガーポイントにどうやって安全に注射をしていくか、そのコツをお伝えします。

第3回 肩痛で触るべき筋肉
肩痛で見るべきは、筋肉は3つ。どの筋肉にTPがあるかで、痛みの場所が違います。原因になる筋肉を特定する診察の方法、トリガーポイントを探す触診まで実技でわかりやすく解説します。

第4回 腰痛は、ヘルニアを探すよりも筋肉を触る
腰痛の原因は椎間板ヘルニア?もちろんそういう場合は多いですが、神経所見をとると痛みやしびれの原因がヘルニアでないことはよくあります。
ヘルニアがあってもなくても、一度トリガーポイントを探索してみましょう。今回は、腰痛を訴える場合に触るべき脊柱起立筋群、殿筋群の診察ノウハウを解説します。さらに、意外な部位にある腰痛の原因も紹介します。

第5回 膝痛では大腿から下腿まで触る
膝関節だけに注目しても、痛みが取れない原因は、膝痛には大腿から下腿までの筋肉がかかわっているから。
大腿から下腿まで、確認すべき筋肉を、CG、触診、超音波を駆使して立体的に解説します。膝の前面か後面か、痛む部位に応じたトリガーポイントを見つけるコツを詰め込みました。

第6回 頭痛のトリガーポイント
緊張性頭痛や片頭痛といった頭痛には肩、首、顔、頭の筋肉が関与している可能性があります。レッドフラッグを除外しても、鎮痛薬を処方しても、継続する頭痛に、トリガーポイントを取り入れることで苦痛を和らげられる可能性が大きく広がります。触るべき筋肉の位置とトリガーポイント、触診のコツを押さえましょう。

第7回 胸痛・腹痛のトリガーポイント
筋肉があれば、そこにはトリガーポイントが形成される可能性があります。人間は全身筋肉に覆われているので、どの部位であってもトリガーポイントによる痛みが生じるとも言えます。
胸部のトリガーポイントでは狭心症と見まがう痛みを生じることがあります。腹部では逆流性食道炎や過敏性腸症候群、胃潰瘍など消化器疾患と似た症状がでることも。いずれも触るべき筋肉の解剖と触診、超音波像で診察のポイントを解説します。

斉藤 究 ( さいとう きわむ )氏 さいとう整形外科 リウマチ科 院長

1999年 浜松医科大学卒業。国立国際医療センター、東京災害医療センターで内科および救命救急の研修を受ける。刈谷総合病院、名古屋医療センターで整形外科領域の研鑽を積み2010年Los Angels Veterans Affairs hospital留学を経て2011年より現職。 日本整形外科学会専門医  日本リウマチ学会専門医  日本整形外科学会認定リウマチ医 著書:『教えて!救急 整形外科疾患のミカタ~初期診療の見逃し回避から適切なコンサルテーションまで』(羊土社)ほか