【総論】すべてのベースとなる検査の基本からスタート。日々の診療で検査を行うことが目的になっていませんか?念のための検査をやっていませんか?
何のために検査を行うのか、どのような検査をどのように行えばよいのか、また、その結果をどのように解釈し、マネジメントを行うのか。Dr.田中和豊流の“血液検査学”を理解するための前提の講義です。
【血算編】
白血球・赤血球・血小板の検査値をどのように解釈し、治療を行うのか。
Dr.田中和豊式“鉄則”や、鑑別診断や経験的治療の“フローチャート”を用い、やるべきことをシンプルにレクチャーします。この番組を見ると、血液検査の数値を見たときに、実臨床で何をすべきかをしっかりと理解できるようになるはずです。
※この番組をご覧になる際に、「問題解決型救急初期検査 第2版(医学書院)」ご参考いただくと、より理解が深まります。
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【問題解決型救急初期検査 第2版(医学書院)】
【総論】第1回 検査の目的
医学生、初期研修医 の皆さん!
その検査は何のためにやっていますか?検査を行うことが目的になっていませんか?
念のための検査をやっていませんか?
そんな検査に、田中和豊先生が喝を入れます! 日々の診療で行う検査について、今一度、考え直してみましょう。
【総論】第2回 検査の指標
検査を行うためには、それぞれの検査の特性を知らなければなりません。傷病を診断するための検査の特性を示すいくつかの指標があります。
例えば、有病率と罹患率、感度と特異度、精密度・再現性・信頼度、尤度比などです。それらの指標の考え方と意義、そしてそれらをどのように用いるのか?
田中和豊先生が医学生・初期研修医向けにシンプルにわかりやすく解説します。
【総論】第3回 診断過程における検査の役割
診療において検査を行うとき、検査前にその疾患である確率と検査を行い、その結果による検査後の確率の変化について考えていきましょう。
検査前確率と検査後の確率の関係はBayesの定理によってその関係式が導き出されます。
また、検査前の確率から、検査後の確率を算出する方法は2つあり、それにはオッズ比と尤度比という指標を用います。
今回は、これらの関係について、そして検査後確率の算出方法について、詳しく解説します。医学生・初期研修医の方は必見です。
【総論】第4回 検査の選択とマネジメント
今回は、検査の選択、検査計画、検査の解釈、診断、マネジメントについて解説します。
それぞれの場面において何を優先して考えるべきか、その結果から何を導き出すのか、Dr.田中和豊が示す“鉄則”を確認していきましょう!
【総論】第5回 Bayes統計学
今回はBayes統計学について考えます。
Bayes統計学は、原因から結果という自然な時間の流れに逆行する“逆確率”であるということ、事前確率を推定する“主観確率”であるということから、異端の統計学とのレッテルを貼られ、一統計学の世界から抹殺されていた時期もありました。
そして、現在どのようにBayes統計学をEBMに応用しているのか、その歴史と意義について詳しく解説します。
【血算編】第1回 白血球1 白血球増加症
血液検査の原則から確認しましょう。採血は痛い!だから患者のためには、きちんとした計画そして評価が必要です。
そして、いよいよ血算編。まずは3回にわたって白血球についてみていきます。
今回は、白血球増加症について。白血球が増加しているとき、確認すべきステップと鉄則は?Dr.田中和豊がシンプルかつわかりやすくにお教えします。
【血算編】第2回 白血球2 白血球分画異常症
今回は、白血球分画の異常について取り上げます。
白血球の分画の基準値は%で示されますが、実際の異常を診る場合には絶対数を計算して確認しましょう。
好中球増加症、リンパ球増加症、異形リンパ球、単球増加症、好酸球増加症についてぞれぞれの異常値とその原因についてシンプルにわかりやすく解説します。
好中球増加症で用いられる左方移動や右方移動についてもその命名の歴史からご説明します。
【血算編】第3回 白血球3 白血球減少症
今回は白血球減少症についてです。
白血球減少症の原因は、産生低下と破壊亢進の2つ。そのため、通常、問診や診察で簡単に判断できます。
すなわち白血球減少症では、鑑別よりも、マネジメントが問題となります。 その中でもとくに重要な発熱性好中球減少症について詳しく解説します。
Dr.田中和豊式フローチャートに沿って対応すれば、慌てずに対処できます。
【血算編】第4回 赤血球1 多血症
今回から3回にわたって赤血球について解説します。
まずは、赤血球の基本から。 赤血球の指標には、RBC、Hb 、Hctがありますが、実は、この3つの指標はほぼ同じもので、どれを使用してもかまいません。
しかし、実際には、Hbを使用することが多いのではないでしょうか。
それは、赤血球を評価するためには、赤血球の機能である酸素運搬能を評価することとなり、その動脈酸素運搬能DO2を算出する際に直接比例するHbを多血症や貧血の指標として用いるのです。
Hbの指標を用いて、基準値、多血症について、考えていきましょう。
※スライドの文字に修正があります。誤)多血症 polycythermia⇒ 正)多血症 polycythemiaとなります。
【血算編】第5回 赤血球2 貧血
臨床上、最も多く遭遇する病態である「貧血」について解説します。
血液単位容積あたりのヘモグロビン量の減少を貧血と呼びます。 まずは、その貧血の定義と鑑別診断について考えていきましょう。
MCV(平均赤血球容積)で貧血を分類し、その中で大球性貧血について詳しくみていきます。
田中和豊式鑑別診断のフローチャートで体系立てて診断・治療をすすめていきましょう。
【血算編】第6回 赤血球3 正球性貧血・小球性貧血
赤血球の最終話は、正球性貧血と小球性貧血について解説します。
それぞれの鑑別診断とその後の対応について、田中和豊式フローチャートで解説します。
小球性貧血の中でも頻度の高い、鉄欠乏性貧血については、著量なども含め、詳しく見ていきます。
最後には赤血球に関するまとめまで。しっかりと確認してください。
【血算編】第7回 血小板1 血小板増加症
今回から4回にわたって血小板について解説します。
血小板の異常は、数の異常と、機能異常がありますが、このシリーズでは、数の異常について取り上げていきます。
まずは、血小板増加症から。血小板増加症は、一次性と2次性に分類されます。
それらをどのような順番で鑑別していくのか、田中和豊式フローチャートで確認していきましょう。
【血算編】第8回 血小板2 血小板減少症
今回は血小板減少症を取り上げます。血小板減少症は、プライマリケアにおいて、遭遇することが多い疾患です。
そのため、マネジメントを身に付けておくことが重要となります。Dr.田中和豊式フローチャートで手順をしっかりと確認しましょう。
対応するうえで重要なポイントとなる「血小板輸血」、「敗血症」などについても詳しく解説します。
最後に、Dr.田中和豊が実際に経験した症例「血小板数3,000/μLの29歳女性」について振り返ります。その時のDr.田中のマネジメントはどうだったのか!
【血算編】第9回 血小板3 汎血球減少症
今回は汎血球減少症、無効造血、溶血性貧血について取り上げます。
それぞれの疾患の定義と鑑別疾患をシンプルにわかりやすく解説します。いずれも、鑑別疾患が限られる疾患ですので、しっかりと覚えておきましょう。
【血算編】第10回 血小板4 TTP・HUS・HIT
最終回の今回は、TTP:血栓性血小板減少性紫斑病、HUS:溶血性尿毒症症候群 、HIT:ヘパリン起因性血小板減少症について取り上げます。
それぞれの診断のポイントと、治療例を解説します。
また、血小板に関してこれまでを総括します。重要なポイントをおさらいしましょう!