「心電図が読めるようになったら…」。これは多くの看護師が思っていることでしょう。しかし、実際に波形を読もうと思ってもなかなか難しいもの。
ただ、基本事項さえ抑えてしまえば心電図をみながら心臓の動きをイメージできるようになります。
心電図がわかれば、患者の痛みや苦しみも理解できるようになり、その結果、看護の質の向上に繋がるのです。
1.「心電図のここがわかれば楽しくなる!」
心電図を判読するには、絶対に知っておかなければならないことがあります。逆に言えば、それら基本事項さえ抑えてしまえば、心電図をみて心臓の動きをイメージできるようになります。
心電図がわかれば、患者さんの痛みや苦しみも理解でき、その結果、看護の質の向上にも繋がるのです。
心電図を見て、「あ~!下壁がちょっと虚血かなぁ」と、言ってみたくありませんか?
<テーマ>
●異常心電図の種類を知ろう! ●心臓の解剖 ●刺激伝導系 ●波形の見方 ●心電図計測法 ●心拍数の測定 ●伝導時間 ●正常P波と異常P波 ●PQ時間 ●QRS群 ●ST部分 ●T波 ●QT時間 ●標準12誘導心電図 ●電極の装着 ●四肢誘導●胸部誘導●移行帯●理解をする上で大事なこと
2.「弱点克服!上室性心電図のツボ」
「上室性不整脈」は、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、心房や房室結節といった部分の刺激伝導の異常です。
判読のコツを知っていないと異常があることすら気付かず、見逃してしまうことも少なくありません。見逃しても大きな問題のないものもありますが、心房細動や心房粗動のように循環動態に影響したり、重大な合併症を引き起こす場合があります。
心電図を判読するときは、リズム、心拍数、P 波の有無、QRSの幅などの、いくつかのポイントがあります。
このポイントさえ抑えてしまえば、心電図にぐっと親近感がわいてくるに違いありません。
<テーマ>
●心電図波形の何を見るか? ●心拍数のリズム ●洞調律 ●洞性頻脈 ●洞性徐脈 ●洞不全症候群 ●洞停止 ●アダムス・ストークス症候群 ●上室性期外収縮 ●房室接合部性期外収縮 ●心房細動 ●心房粗動 ●発作性上室性頻拍 ●上室性心電図異常・理解度確認テスト
3.「弱点克服!心室性心電図の急所」
循環動態に大きな影響を及ぼす心室性の心電図異常について解説します。
心室性の不整脈は、心臓から血液を駆出する力を著しく低下させてしまうことが少なくありません。
そのため、早めに見つけて早めに対処する必要があります。
ただし、波形は特徴的なものが多く、順を追って学習を積めば多くは判読可能になります。
危険な心室性の不整脈を早く発見できれば、患者の命を救える確立も高くなります。
心室性の不整脈が判読できれば、心電図アレルギーはきっと解消できるはずです!
<テーマ>
●心室性期外収縮 ●1度房室ブロック ●2度房室ブロック(ウェンケバッハ) ●2度房室ブロック(モビッツⅡ型) ●3度房室ブロック ●人工ペースメーカー ●心室細動 ●心室頻拍 ●AIVR ●心静止 ●PEA ●調べてみよう! ●ローマは1日にしてならず ●心室性心電図異常・理解度確認テスト