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カスガ先生の精神科入門[負けるが勝ち!]<下巻>

シリーズ名
カスガ先生の精神科入門シリーズ
診療科
精神科/心療内科 
収録内容
第3回「自殺患者が運ばれてきたら」
第4回「精神疾患を併せ持つ患者を診るとき」
講師
春日 武彦
収録時間
56 分
価格
5,500円(税込)
発行日
2008-07-25
商品コード
CND0096

第3回「自殺患者が運ばれてきたら」


自殺未遂患者が担ぎ込まれて対応を余儀なくされるというケースは決して稀ではないでしょう。ひとくちに「自殺未遂」と言っても、患者さんの背景が多岐に渡ることは言うまでもありません。そして、もし対応を間違えれば、退院後すぐに再自殺されてしまうリスクもあります。かといって「再自殺の危険があるから入院」とは、なかなか簡単にいかないケースがほとんどでしょう。自殺患者を前にしたときに取るべき方策は実は限られているのですが、やはり実践的な知識がなければ適切かつ迅速な対応は出来ません。今回は様々なタイプの患者に対応するコツと取るべき手順について詳しく解説します。

第4回「精神疾患を併せ持つ患者を診るとき」
そもそも「精神を病む」とはどのような状態かというと、物事の優先順位に常識から逸脱した入れ替わりが生じている状態であると考えられます。そのような状態にある患者は、著しく奇異に映ることがありますが、精神が「崩壊」してしまっているわけではありません。たとえ話が通じにくいように思えても、必ずしも理解力を欠いているのではないのです。
最終回では、精神科医以外のドクターが自分の診療分野だけでなく、精神疾患を併せ持った患者を診る際に知っておきたい、留意するべき点を解説します。

春日 武彦 ( かずが たけひこ )氏 東京未来大学教授 / 心療内科病院・楽山

日本医科大学卒業。医学博士。産婦人科勤務の後、障害児を産んだ母親のフォローを契機に精神科医に転じた。精神保健福祉センター、都立松沢病院、都立墨東病院などを経て、現在は心療内科病院・楽山における臨床の傍ら東京未来大学教授も務める。 著書:『心という不思議』(角川書店)、『私たちはなぜ狂わずにいるのか』(新潮社)、『不幸になりたがる人たち』(文藝春秋)、『顔面考』(紀伊國屋書店)、『援助者必携 はじめての精神科』(医学書院)など、専門書・一般書ともに多数。