第1回「診察は手から始める(1)」 第2回「診察は手から始める(2)」
SpPinとは「特異度(Specificity)の高い所見が陽性(Positive)の場合、その疾患の診断(Rule in)に役立つ」という診断学の基本を表現した略語です。本シリーズは、「マクギーの身体診断学」はじめ身体所見に関するテキストに基づいて進行する、診断に役立つ特徴的な所見の実際の画像・動画中心の講座です。「一度見れば忘れない、SpPinな身体所見」を合言葉に、豊富な映像症例とともにお送りします! 第1回と第2回では、「手を見ただけで、20の病気が診断できる」「普段良く目にしているのに気がつかない『ヒヨドリサイン』」、「指や爪を見るだけで全身疾患を疑う重要な所見」などについて解説します。手から診ると、見落としがちなことがみつかったり、有力な情報を得られることがあります。豊富な症例の中から、診断までの流れをわかりやすく解説します。
第3回「心臓と頸静脈の診察」
心臓の聴診をするときに、どこを見ているか気にしたことはありますか? 「どこも見ていない」「目をつぶっている」「そんなことは考えたことがない」など、人それぞれでしょう。ビジュアル診断学では、そんなときこそ、頸静脈波形を診てみることをオススメします。厳密には内頸静脈の波形を診ることになっていますが、外頸静脈でも右心系の病態をよく反映するのです。 今回は、心音を聞きながら頸静脈を観察するコツをはじめ、中心静脈圧の推定、心不全と喘息を見分けるためのヒントなど、見れば一目瞭然、豊富なビジュアル素材を駆使してご紹介します。頸部を診るだけで相当の情報を得ることが出来ます!