低リスクHER2陽性乳がんの術後補助化学療法(解説:笹田 伸介 氏)-306

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2015/01/30

本記事のコメンテーター

笹田 伸介( ささだ しんすけ ) 氏

国立がん研究センター中央病院 乳腺・腫瘍内科

J-CLEAR推薦コメンテーター

 化学療法+トラスツズマブはHER2陽性乳がんの再発を抑制し、全生存期間を延長するが、これらの臨床試験は腫瘍径が1cmあるいは2cmを超えるものが対象となっており、1cm以下を対象としたランダム化比較試験は行われていない。そのため、「乳癌診療ガイドライン2013年版」、「NCCNガイドライン2014年版」では0.5cm以下(T1a)のN0症例には術後補助化学療法は推奨されず、0.6~1.0cm(T1b)には考慮するとされている。

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