ニルマトレルビル・リトナビルの曝露後予防効果が示唆された―統計学的問題について(解説:谷 明博 氏)-1855

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2024/08/30

本記事のコメンテーター

谷 明博( たに あきひろ ) 氏

加納総合病院循環器内科

J-CLEAR会員

本研究は実薬群(ニルマトレルビル・リトナビル群)の約30%以上の予防効果が示されているにもかかわらず、統計学的有意差が得られなかった研究である。臨床的に有意であるのと、統計学的に有意であるのとは別物であるということを認識しないと、この研究を正しく評価できなくなるので注意が必要だ。この研究はイベント数が小さいために、検出力の低い試験であり、有意差が得られにくい試験であった。検出力はエントリー症例の大…

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