チロシンキナーゼ阻害薬「スーテント」のOS(全生存期間)データがASCO GUで発表-日本人の転移性腎細胞がん患者における長期生存を確認

提供元:ケアネット

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公開日:2010/03/23

 

ファイザー株式会社は18日、日本人の転移性腎細胞がん(mRCC)患者においてスーテント(一般名:スニチニブリンゴ酸塩)が生存期間の延長に貢献することが国内第Ⅱ相試験の最終解析により明らかになったと発表した。このデータは国内フェーズ2試験の最終解析によるもので、3月5~7日にサンフランシスコで開催された2010 Genitourinary Cancers Symposium (ASCO GU)において浜松医科大学泌尿器科の麦谷荘一氏によって発表された。同試験では、患者の全身状態の指標となる「ECOG PS」が0~1、腎摘手術あり、未治療あるいはサイトカインベースの全身療法レジメンを受けたことのある日本人mRCC患者に対するスーテントの有効性と安全性を検討した。

登録患者は未治療群25例(ファーストライン治療)、既治療群26例の計51例。有効性の評価(主治医判定)では、奏効率は52.9%(未治療群52%、既治療群53.8%)、PFSの中央値は未治療群が12.2ヵ月、既治療群が10.6ヵ月、OSの中央値は未治療群が33.1ヵ月、既治療群が32.5ヵ月と、海外の第Ⅲ相試験結果(奏効率:47%、PFS中央値:11ヵ月、OS中央値:26.4ヵ月)2と比べ同等以上の結果であり、特にOSに関しては海外第Ⅲ相試験の成績を約半年間上回る結果だったという。

●詳細はプレスリリースへ
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2010/2010_03_18.html