急性期、回復期では約6割の医師が地域連携は進んだと評価、一方で維持期では4割未満にとどまる 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2010/05/31 ファイザー株式会社は5月21日、脳卒中治療に携わる急性期、回復期、維持期の医師359人を対象に実施した「脳卒中治療に関する意識調査」の結果を発表した。それによると、急性期病院との連携を、半数以上の回復期、維持期の医師が「満足」「まあ満足」と回答している。一方、回復期病院との連携は、急性期、維持期ともに3割程度の回答だった。また一般診療所との連携では、急性期、回復期の医師は2割程度と、連携の満足度に差が見られた。自治体との地域連携に対しては、「満足」「まあ満足」の回答が1割程度にとどまり、さらに維持期での脳卒中地域連携クリティカルパスの使用率は36.9%と、急性期(57.0%)、回復期(69.8%)と差がある結果となった。 t-PAの実施に関しては、急性期医師(脳神経外科・神経内科・救急・ICUなど)が勤務する医療機関の83.1%が「t-PAを実施している」と回答する一方、200床未満の病院になるとt-PA実施の割合は50.0%にとどまった。このほか、回復期の医師(リハビリテーション科・整形外科など)の75.4%は、脳卒中患者の自宅復帰率は「50%程度以上」と回答。しかし、「70%程度以上」とすると、44.3%にとどまった。 また、維持期の医師(内科・循環器内科など)の半数以上が、脳卒中既往患者が「必要なリハビリをあまり受けていない/受けていない」と回答し、さらに維持期の医師の半数以上が、自身の脳卒中既往患者の服薬アドヒアランスが70%未満と感じ、50%未満と回答とした医師も3割いた。 ●詳細はプレスリリースへhttp://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2010/2010_05_21.html 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 急性冠症候群のDCB治療後DAPT、段階的漸減レジメンで十分か/BMJ(2025/04/16) フィネレノン、CKD有するHFmrEF/HFpEFに有効~3RCT統合解析(FINE-HEART)/日本循環器学会(2025/04/16) 65歳未満の市中肺炎、GL推奨の短期治療の実施率~日本人約2万5千例の解析(2025/04/16) StageII/IIIのHR+HER2-乳がんの術後内分泌療法後、リアルワールドでの再発リスクと治療成績(2025/04/16) 強制的なランニングがストレスや抑うつ症状に及ぼす影響〜動物実験データ(2025/04/16) 新型コロナパンデミックが園児の発達に影響(2025/04/16) 高齢者の不眠症に最も効果的な運動は?(2025/04/16) 食道がんリスクが平均赤血球容積でわかる?(2025/04/16)