「アフィニトール」がVEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤無効の進行性腎細胞がんの無増悪生存期間を延長する 米Cancer誌に掲載 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2010/06/24 ノバルティス ファーマ株式会社は21日、米国のがん専門誌「Cancer」の誌上掲載に先立ち、6月14日にEarly Viewとして「Cancer」誌のオンライン上で発表されたRECORD-1第III相試験データの最終解析結果において、血管内皮成長因子(VEGF)受容体チロシンキナーゼ阻害剤による治療中あるいは治療後に病勢が進行した進行性腎細胞がん(renal cell carcinoma: RCC)の患者に対する「アフィニトール」(一般名:エベロリムス)のベネフィットが確認されたと発表した。本試験の最終的な無増悪生存期間(PFS)に関する解析、および全生存期間(OS)結果を推測する探索的解析が、専門家が検証する学術誌で掲載されたのは、今回が初めてとのこと。今回新たに発表された第III相RECORD-1(REnal Cell cancer treatment with Oral RAD001 given Daily)試験データは、アフィニトールが、プラセボと比較してVEGFr-TKIによる前治療後に疾患が進行した進行性腎細胞がんの患者のPFS中央値を2倍以上延長(4.9ヵ月に対し1.9ヵ月)したことを示す以前の分析を裏付けるものだった。さらに、主要評価項目であるPFSにおいて、アフィニトールが、疾患の進行あるいは死亡のリスクを67%減少させた(ハザード比 = 0.33、95%信頼区間[CI]、0.25~0.43、p<0.001)ことも示されたという。アフィニトールは、日本では根治切除不能または転移性腎細胞がん治療薬として2010年1月に承認、4月に発売されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100621.html 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 若年性特発性関節炎に伴うぶどう膜炎、アダリムマブは中止できるか/Lancet(2025/03/11) 大腸がん1次治療のセツキシマブ、RAS/BRAF野生型の左側、男性に有効(DEEPER)/日本臨床腫瘍学会(2025/03/11) 腎細胞がんへのbelzutifan、安全性プロファイルとその管理戦略(LITESPARK統合解析)/日本臨床腫瘍学会(2025/03/11) 初発Ph+ALLへのポナチニブvs.イマチニブ、年齢別・バリアント別のMRD陰性とPFS(PhALLCON)/日本臨床腫瘍学会(2025/03/11) 3年間の長期抗CGRPモノクローナル抗体治療は、片頭痛の経過にどう影響するか(2025/03/11) 睡眠時間×身体活動量×食事の質、わずかな改善でも死亡リスク10%減(2025/03/11) 米国では約10年で家族介護者数が30%以上増加(2025/03/11) 楽観的な人ほど貯蓄額が多い?(2025/03/11)