ビフィズス菌「LKM512」摂取による寿命伸長効果を発見

提供元:ケアネット

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公開日:2011/08/22

 



協同乳業株式会社は17日、同社の松本光晴主任研究員らが、(独)農業・食品産業技術総合研究機構・生物系特定産業技術研究支援センター「イノベーション創出基礎的研究推進事業」の平成21年度課題「健康寿命伸長のための腸内ポリアミン濃度コントロール食品の開発」(研究代表者:同氏)の研究において、プロバイオティクス ビフィズス菌「LKM512」の摂取により、マウスの寿命伸長効果が得られることを発見したと発表した。

今回の研究は、プロバイオティクスビフィズス菌「LKM512」を摂取し、腸内細菌にポリアミンを生成させることで、老年病の原因である慢性炎症を抑えることが可能になるという仮説を検証するために実施した。実験は、10ヶ月齢のマウス(ヒト換算:30-35歳)を用い、LKM512投与、ポリアミンの経口投与、生理食塩水との比較試験の形式で行った。その結果、LKM512は、大腸内のポリアミン濃度を上昇させることで、大腸バリア機能が維持され、抗炎症効果が得られ、寿命を伸長させることが明らかになった。一方、ポリアミンの経口投与でも一定の寿命伸長効果はあったものの、LKM512と比較すると弱いものだった。今回の研究成果は、カロリー制限以外の方法で、マウスの寿命伸長効果が得られることを証明した数少ない成果となっている。

なお、同研究結果は、米国オンライン科学誌「PLoS ONE(プロスワン)」で8月17日に公開された。

詳細はプレスリリースへ
http://www.meito.co.jp/press_144.htm