家庭用レーザーしわ取り器の実力は診療所治療と遜色なし?!

提供元:ケアネット

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公開日:2012/11/29

 

 家庭用レーザーしわ取り器は、安全かつ有用であることが明らかにされた。これまで、レーザーしわ取り器のような非侵襲的治療は、診療所で訓練を受けた専門家によってのみ行われているが、試験の結果、ホームユーザーの機器の扱いは熟達しており、眼の周りのしわの改善が確認されたという。米国・Skin Study CenterのJames Leyden氏らが多施設共同試験を行った結果、報告した。Journal of the American Academy of Dermatology誌2012年11月号(オンライン版2012年3月3日号)の掲載報告。

 試験は、家庭用に設計された非侵襲的レーザー治療器の臨床治験を目的とし、2つの臨床試験により多施設共同試験を構成した。両試験はプロトコルにわずかな違いがあったが、被験者が家庭で、携帯用非侵襲的レーザー機器を用いて眼の周りのしわの治療を行い、評価を行うというものであった。

 また両試験とも被験者に、積極的治療相(毎日治療)と維持相(週に2回治療)を設けた。

 評価は、研究者による肉眼評価と、Fitzpatrick Wrinkle Scaleによる高解像度画像の独立盲検レビュー、および被験者の自己評価などが行われた。

 主な結果は以下のとおり。

・総計で、36例の被験者が維持相後5ヵ月間以上追跡を受け、90例の被験者が維持相完了まで追跡を受けた。
・試験を完了した(機器の使用について書面で説明を受け追跡できた)被験者は総計124例であった。
・治療の忍容性は良好であり、プロトコルのコンプライアンスも良好であった。
・医師によって行われたFitzpatrick Wrinkle Scaleを用いた独立盲検評価は、積極的治療相を完了した被験者の90%で、また維持相完了の被験者の79%で、1以上のグレードの改善を認めた。
・最も頻度の高かった有害事象は、治療後の一時的な紅斑であった。
・本試験は、対照群の不足と単盲検試験という点で限界がある。

(ケアネット)