ダーモスコピー、皮膚のエイジング予防・治療に役立つ可能性

提供元:ケアネット

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公開日:2013/02/14

 

 肉眼では検出できない皮膚の老化(skin aging)について、ダーモスコピーで簡便に評価できないか、トルコ・Ordu University Research and Education HospitalのBurcu Isik氏らは測定評価の可能性について検討した。その結果、光老化皮膚を定量的に評価可能であることが示されたことを報告した。Skin Research and Technology誌オンライン版2013年1月20日号の掲載報告。

 検討は、3次医療機能センターであるIstanbul Training and Research Hospitalで行われた。

 441例の被験者について、年齢(10歳ごと)で6グループに分け、顔の太陽光に曝露された部位をダーモスコピーで、毛細血管拡張症、血管の変化、色素沈着の変化、脂漏性角化症、光線角化症、眼窩周囲の面皰と嚢胞、光老化のサインとしてのしわ(表面-深部-縦横)について調べ、ダーモスコピー光老化スケール(dermoscopic photoaging scale:DPAS)で評価した。スケールの妥当性は、腋窩と殿部で評価したDPASにて検証した。

 主な結果は以下のとおり。

・DPASスケールは信頼性が非常に高いことが明らかになった(Cronbach's α係数0.756)。
・各グループ被験者の皮膚の老化について、Glogou photoaging scaleと、Monheit-Fulton photoaging indexで臨床的な比較を行った。その結果、それぞれ有意な相関(0.773、0.774)が確認された。
・光老化スコアは、若年齢群ほど低く、年齢が高くなるほど増大した。平均値の区間値差は同程度であった。
・著者は、「DPASは信頼性の高い有効な診断ツールである。光老化皮膚を客観的な基準で評価することができ、皮膚の老化に関する効果的な予防や適用すべき治療の評価に役立つ可能性がある」と結論している。

(ケアネット)