腰痛持ち女性の多くがマッサージやカイロに通う 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2013/09/06 腰痛患者は補完代替医療(CAM)を含むさまざまな医療サービスを受けているといわれている。なかでも女性は男性よりも頻繁にCAMを利用する傾向にあるが、その利用パターンは十分わかっていない。オーストラリア・シドニー工科大学のVijayendra Murthy氏らは、大規模コホート研究について解析し、腰痛持ちの女性は多くが従来医療と並行してCAMも利用していることを明らかにした。その結果を踏まえて著者は、「腰痛ケアに携わるさまざまな医療従事者のみならず、CAM施術者と患者とのコミュニケーションについても詳細な調査を行う必要がある」とまとめている。Clinical Rheumatology誌オンライン版2013年8月15日の掲載報告。 研究グループは、腰痛のためにCAMを利用した女性の特性や利用率を調査することを目的に、Australian Longitudinal Study on Women’s Healthのデータを用い、60~65歳の女性の参加者について解析した。 主な結果は以下のとおり。 ・腰痛持ちの女性は、マッサージセラピスト(44.1%、578例)やカイロプラクター(37.3%、488例)の施術を受けることが多かった。 ・腰痛のためにカイロプラクターの施術を受けた女性は、一般開業医または理学療法士を受診することが少なかった。受診に対する非受診のオッズ比は、一般開業医0.56(95%CI:0.41~0.76)、理学療法士0.53(同:0.39~0.72)であった。 ・腰痛のためにCAMを受けた女性で、薬剤師を訪問する人は多かった(オッズ比:1.99、95%CI:1.23~3.32)。 ~進化するnon cancer pain治療を考える~ 「慢性疼痛診療プラクティス」連載中! ・脊椎疾患にみる慢性疼痛 脊髄障害性疼痛/Pain Drawingを治療に応用する ・無視できない慢性腰痛の心理社会的要因…「BS-POP」とは? ・「天気痛」とは?低気圧が来ると痛くなる…それ、患者さんの思い込みではないかも!? (ケアネット) 原著論文はこちら Murthy V et al. Clin Rheumatol. 2013 Aug 15. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 経口セマグルチド、ASCVD/CKD合併2型DMでCVリスク減/NEJM(2025/04/22) 血栓溶解療法は後方循環系脳梗塞に発症後24時間まで有効か?(解説:内山真一郎氏)(2025/04/22) 膝OA患者のアウトカム改善、筋トレvs.ヨガ(2025/04/22) 指の動きを測定することで認知症の重症度が評価可能な可能性あり(2025/04/22) 帯状疱疹、有害事象として報告が多い薬剤は(2025/04/22) 未治療CLLへのアカラブルチニブ+オビヌツズマブ、6年PFSの結果(ELEVATE-TN)/Blood(2025/04/22) 院外心停止、最も重要なのは心肺蘇生実施までの時間(2025/04/22) 赤ワインはがん予防につながらない?(2025/04/22) 手術を受けるなら週末の前より後の方が転帰は良好(2025/04/22)