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MRIよりも膝の関節摩擦音、疼痛が病変予測に優れる?

提供元:ケアネット

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公開日:2014/06/06

 

 膝蓋大腿関節(PFJ)は変形性膝関節症(膝OA)の早期発見に重要であるが、特異的な臨床所見とPFJのMRI所見との関係についてはほとんどわかっていない。オランダ・エラスムス大学のDieuwke Schiphof氏らは、ロッテルダム研究のサブ研究において、摩擦音や膝蓋骨痛の既往歴はPFJのMRI所見と関連していることを明らかにした。著者らは、「今回得られた知見が、今後、膝OA早期診断の項目に加える価値があるかどうかを確認する必要がある」とまとめている。Osteoarthritis and Cartilage誌2014年5月号(オンライン版2014年2月26日号)の掲載報告。

 研究グループの目的は、膝蓋骨の臨床所見とPFJのMRI所見との関係を最近提案されたMRIの定義に基づいて検討することであった。

 ロッテルダム研究のサブ研究として行われたもので、膝OA(PFJまたは脛骨大腿関節(TFJ)のOA)のない45~60歳の女性888人(1,776膝、平均55.1歳、平均BMI 27.0kg/m2)を対象に、PFJ MRI所見を半定量的スコアリングにて評価するとともに、膝蓋骨テストを行い、膝蓋骨痛の既往歴と現在の膝痛について調査した。

 主な結果は以下のとおり。

・摩擦音とPFJ MRI所見全項目との間に、有意な関連が認められた(オッズ比[OR]範囲:2.61~5.49)。
・膝蓋骨痛の既往は、骨棘を除くPFJ MRI所見と関連していた(OR 軟骨:1.95、嚢胞:1.86、骨髄病変:1.83)。
・臨床所見とTFJ MRI所見との間に、有意な関連はみられなかった。

(ケアネット)