アステラス製薬株式会社は4月3日、米国メディベーション社と共同で開発・商業化を進めているアンドロゲン受容体阻害剤エンザルタミド(商品名:イクスタンジ)について、第II相STRIVE試験の結果が得られたと発表した。
STRIVE試験では、非転移性または転移性去勢抵抗性前立腺がん患者を対象としてエンザルタミドとビカルタミドを比較している。主要評価項目である無増悪生存期間において、エンザルタミド群ではビカルタミド群と比較して統計学的に有意な延長が認められたとのこと。無増悪生存期間の中央値は、ビカルタミド群の5.7ヵ月に対し、エンザルタミド群では19.4ヵ月であった。また、投与期間の中央値は、エンザルタミド群で14.7ヵ月、ビカルタミド群で8.4ヵ月だった。
重篤な有害事象はエンザルタミド投与群の29.4%、ビカルタミド投与群の28.3%でみられ、グレード3以上の心臓関連の有害事象は、エンザルタミド投与群の5.1%、ビカルタミド投与群の4.0%でみられたという。また、痙攣発作は試験中にエンザルタミド群で1例みられ、ビカルタミド群ではみられなかったという。投与期間中に最もよくみられた副作用のうち、ビカルタミド投与群よりもエンザルタミド投与群で多くみられたものは、疲労、背部痛、ほてり、転倒、高血圧、めまい、食欲減退であり、これまでに知られているエンザルタミドの安全性プロファイルと一致していたとのこと。
詳細はアステラス製薬のプレスリリースへ
(ケアネット)