片頭痛の頻度と強度、血清脂質と有意に相関

片頭痛は心血管疾患、とくに脂質異常症のリスク増加と関連していることが報告されているが、これまで片頭痛の重症度と血清脂質との関係を調べた研究はなかった。イタリア・G.D'Annunzio UniversityのClaudio Tana氏らは、小規模な後ろ向き研究において、総コレステロールおよびLDL-コレステロール値が、片頭痛の頻度および強度と有意な正の関連があることを明らかにした。また、片頭痛予防薬による治療後に、これら血清脂質値が有意に減少していることを初めて明らかにした。著者は「本研究は予備的研究であり、今後は前向き比較試験によって確認されなければならない」とまとめている。Pain Practice誌2015年9月号(オンライン版2014年7月10日号)の掲載報告。
片頭痛発作の頻度および強度とコレステロールには直接的な線形相関
研究グループは、片頭痛患者52例(前兆あり17例、前兆なし36例)を対象に、片頭痛予防薬による3ヵ月間の治療前後の、片頭痛重症度と血清脂質との関連について評価した。コレステロールと片頭痛の関連についての主な研究結果は以下のとおり。
・片頭痛発作が月8回以上の高頻度群(HF群)および強度が数値的評価スケール(NRS)で5以上の重度群(HI群)では、月8回未満の低頻度群(LF群)およびNRSが5未満の軽度群(LI群)と比較して、総コレステロールおよびLDL-コレステロールがいずれも有意に高値であった[総コレステロール:HF群 vs.LF群(p<0.0001)、HI群 vs.LI群(p<0.0001)/LDL-コレステロール:どちらもp<0.0001]。
・治療による片頭痛発作の頻度および強度の有意な低下は、総コレステロールおよび LDL-コレステロールの有意な減少と関連していた(p<0.001)。
・片頭痛発作の頻度および強度と、血清脂質との間には、直接的な線形相関が認められた(総コレステロールと頻度、総コレステロールと強度、LDL-コレステロールと頻度、およびLDL-コレステロールと強度との相関はいずれもp<0.0001)。
・前兆の有無では、評価パラメータに差はなかった。
(ケアネット)
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