抗がん剤の副作用管理アプリ、卵巣がん治験で検証:アストラゼネカ

提供元:ケアネット

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公開日:2015/12/16

 

 アストラゼネカ(本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ [Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は、2015年12月7日、cediranib・オラパリブ併用治療中の再発プラチナ感受性高悪性度卵巣がん患者に対するデジタルサポートサービスを検証する計画を発表した。本サービスは、アストラゼネカと米国立がん研究所 (NCI) との連携のもと、Voluntis社(本社:仏国パリ、最高経営責任者(CEO):Pierre Leurent)がシステムを開発した。 本サービスは、臨床医および患者に対して、cediranib・オラパリブ併用治療の副作用である高血圧および下痢の管理を支援することを目的としており、ウェブポータルとスマートフォンのアプリにより提供される。

 本アプリは、アストラゼネカとNCIの協力的研究開発契約のもと、NCI主導で2016年に開始される3本の臨床試験におけるコンパニオン機器として検証される。

 cediranibはVEGF-1、2、3受容体阻害剤。2015年7月、プラチナ製剤感受性再発卵巣がんの治療薬としての承認申請が欧州医薬品庁により受理され、希少疾病用医薬品のステータスを付与された。また、オラパリブとの併用によるプラチナ製剤感受性再発卵巣がんおよびプラチナ製剤抵抗性再発卵巣がんの適応を開発中である。

 オラパリブは、生殖細胞系列BRCA遺伝子変異陽性進行卵巣がんの治療薬として承認された最初のPARP阻害剤であり、米国ならびに欧州で発売されている。

アストラゼネカ株式会社のプレスリリースはこちら

(ケアネット 細田 雅之)