適度な飲酒は、素面のときよりも他人を魅力的に感じることができるだけでなく、他人から見ても魅力的にうつることが、英国・ブリストル大学のJana Van Den Abbeele氏らによる研究で明らかになった。この研究結果により、飲酒と冒険的な性行動が関連する理由が説明できるかもしれない。Alcohol and alcoholism誌オンライン版2015年5月号の掲載報告。
飲酒は、冒険的な性行動と関連することが知られている。しかし、この関連は複雑かつ双方向である可能性がある。そのため著者らは、飲酒した人が素面のときよりも魅力的であると評価されるかどうかを検討した。
参加者は、ブリストル大学の学生40人(男性20人、女性20人;18~30歳)。(1)素面の状態、(2)0.4g/kgのアルコールを飲んだ後(体重70kgの人がアルコール度数14%のワイン250mLを飲むのに相当)、(3)さらに0.4 g/kgのアルコールを飲んだ後(計0.8g/kg)の計3回、顔写真を撮影した。撮影した3枚の写真を異性の参加者に提示し、魅力度を評価した。
主な結果は以下のとおり。
・0.4g/kgのアルコールを飲んだ人の写真は、素面のときの写真よりも魅力的であると評価された。
・0.8g/kgのアルコールを飲んだ人の写真は、素面のときの写真よりも魅力的であるとは評価されなかった。
(ケアネット 武田 真貴子)