主婦への減塩の料理教室、家族にも好影響 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2016/08/25 減塩のための戦略の1つに、日々の食塩摂取量を減らす必要性に関する意識の向上がある。今回、主婦に対する、減塩に焦点を当てた料理教室によって、主婦だけでなく家族の食塩摂取行動にも影響することが、福島県立医科大学白河総合診療アカデミーの高田 俊彦氏らの研究で示唆された。Public health誌オンライン版2016年8月11日号に掲載。 本研究は、単盲検クラスター無作為化比較試験で、減塩に焦点を当てた料理教室への参加(介入群)もしくは健康的な生活習慣に関する講義への参加(対照群)に、主婦を無作為に割り付けた。主なアウトカム指標は、介入2ヵ月後の主婦および家族の随時尿による推定1日食塩摂取量の差である。 主な結果は以下のとおり。 ・主婦35人と家族33人が参加した。 ・ベースラインでの平均食塩摂取量は、対照群(主婦17人と家族15人)では10.00g/日(標準偏差[SD]:1.75)、介入群(主婦18人と家族18人)では9.57g/日(SD:2.45)であった。 ・介入2ヵ月後の平均食塩摂取量は、対照群では10.30g/日(SD:1.78)、介入群で8.95g/日(SD:2.45)であった。 ・平均差は-1.19g/日(95%信頼区間:-2.29~-0.09、p=0.034)であった。 ・主婦と家族のサブグループで、同様の傾向が認められた。 (ケアネット 金沢 浩子) 原著論文はこちら Takada T, et al. Public Health. 2016 Aug 11. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 早期TN乳がんの術前・術後ペムブロリズマブ、最終OS結果(KEYNOTE-522)/NEJM(2024/09/27) 複雑病変へのPCI、OCTガイドvs.血管造影ガイド/Lancet(2024/09/27) 重症インフルエンザに対する抗ウイルス薬の有効性(解説:小金丸博氏)(2024/09/27) 転移を有するホルモン感受性前立腺がん、ダロルタミド+ADTがrPFS改善(ARANOTE)/ESMO2024(2024/09/27) 日本人治療抵抗性うつ病に対するケタミン治療の有用性~二重盲検ランダム化比較試験(2024/09/27) サシツズマブ ゴビテカン、トリプルネガティブ乳がんに承認/ギリアド(2024/09/27) アミバンタマブ、化学療法との併用でEGFRエクソン20挿入変異陽性肺がんに承認/ヤンセン(2024/09/27) 患者満足度向上対策をクリニックの6割が実施/医師1,000人アンケート(2024/09/27) 肛門扁平上皮がん1次治療、新規抗PD-1抗体上乗せが有用(POD1UM-30)/ESMO2024(2024/09/27) [ あわせて読みたい ] イワケンの「極論で語る感染症内科」講義 (2016/08/07) 総合内科専門医試験対策 “苦手”科目をクイック復習 2016 (2016/07/29) 総合内科専門医試験対策 アップデート問題はココが出る!2016 (2016/07/29) 感染症コンサルタント岸田が教える どこまでやるの!? 感染対策(2016/07/08) 認定内科医試験完全対策 総合内科専門医ベーシック vol.4(2016/06/07) 認定内科医試験完全対策 総合内科専門医ベーシック vol.3(2016/05/31) 認定内科医試験完全対策 総合内科専門医ベーシック vol.2(2016/05/12) 認定内科医試験完全対策 総合内科専門医ベーシック vol.1(2016/05/12) フィーバー國松の不明熱コンサルト (2016/04/07)