フリーワード検索:

感染症コンサルタント岸田が教える どこまでやるの!? 感染対策

ICTメンバーはもちろん 全医療者必見!これが新常識!あなたの病院は大丈夫?

診療科
感染症内科  内科  消化器科  麻酔科 
収録内容
第1回 感染対策総論
第2回 多剤耐性菌って何?
第3回 感染対策の基本はMRSA
第4回 どうする?多剤耐性菌の感染対策
第5回 最も大変!インフルエンザの感染対策
第6回 感染力が強いノロウイルス
第7回 命にかかわる!カテーテル関連血流感染症
第8回 入院中の患者が下痢!クロストリジウム ディフィシル感染症
第9回 ワクチン接種が自分自身と患者を守る
講師
岸田 直樹
収録時間
194分
価格
8,250円(税込)
発行日
2016-07-07
商品コード
CND0240

感染対策の理想を言うことは簡単です。でも、実際の医療の現場において、理想的な対策をとることは非常に困難です。
また、どんなに感染対策を講じても、感染を“ゼロ”にすることはできません。感染が起こったときに問われることは「どこまでの対策をやったか」ということ。
アウトブレイクを防ぐためにも、また、医療訴訟に負けないためにも、理想論ではなく、置かれている医療機関の現状を踏まえ、実際にやるべき感染対策について、感染症コンサルタント岸田が明確にお教えします。

第1回 感染対策総論


感染対策の理想をいうことは簡単です。でも、実際の現場において、理想的な対策をとることはできません。そのなかで、置かれている医療機関の現状を踏まえ、本当に何をどこまでやれば良いのか。そのGOALは意外に明確です。

第2回 多剤耐性菌って何?
MRSAはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌すなわちメチシリンに耐性であるということが明確ですが、多剤耐性緑膿菌、多剤耐性アシネトバクターなどの多剤耐性菌の“多剤”とはどのようなを示すのかご存知ですか?複数の抗菌薬に耐性があることなのでしょうか?これからさまざまな微生物の感染対策に進む前に、定義を確認しおきましょう。
対策のためにもちろんですが、「国や自治体への報告の義務」にも関わってくるので、しっかりとして理解が必要です。

第3回 感染対策の基本はMRSA
なんといっても感染対策の基本はMRSAです。
最近ではMRSAに関する報道もなく、MRSAに慣れっこになっていませんか?
でも実は日本の医療機関で検出される黄色ブドウ球菌に占めるMRSAの割合はなんと50%!まだまだ高いのが現状です。
そのMRSAを抑えることができれば、院内感染を“ゼロ”に近づけていくことも可能です。
MRSAの感染対策について理想論を語るのではなく、理想と現実のギャップを理解した上で、実際にどうすべきかをお教えします。MRSAを制するものは感染対策を制する!

第4回 どうする?多剤耐性菌の感染対策
感染対策の一番の基本である、MRSAの次の微生物といえば多剤耐性緑膿菌(MDRP)です。
多剤(薬剤)耐性緑膿菌の定義は覚えていますか?IMP (イミペネム)、AMK (アミカシン)、CPFX (シプロフロキサシン) の3剤に耐性を持つ緑膿菌です。でも、こうなってしまうと、治療の選択肢がなくなってしまうのです。
そうなる前に手をうつことが重要です。そうなる前とはどういったことか?そして何をすればいいのか?臨床現場でやるべきことについて詳しく解説します。
もちろん緑膿菌だけでなくアシネトバクター、セラチアなどの多剤(薬剤)耐性菌の感染対策についても見ていきます。

第5回 最も大変!インフルエンザの感染対策
インフルエンザの感染対策について見ていきましょう。
感染対策を考える上で重要なことは、感染経路と感染性のある期間についてキチンと知っておくことです。
また対策は、患者さんだけではありません。医療者が発症した場合についても考えておく必要があります。
どこで線を引くのか、現実的な対策について、一緒に考えていきましょう。

第6回 感染力が強いノロウイルス
ノロウイルスは10~100個程度の少量のウイルスで感染が成立、僅かな糞便や吐物から空気を介して経口感染するなど、非常に感染力が強いウイルスです。しかも、手指衛生の基本であるアルコールも無効で感染対策は一筋縄ではいきません。その為、医療者も病院も、そして一般の人たちもノロウイルスの感染対策は重要だと思っているかと思います。
でも、ノロウイルスだけが重要なのでしょうか。冬季下痢症の原因はノロウイルスだけではありません。ロタウイルスやアデノウイルスなどさまざまです。それぞれのウイルスに対しての対策を講じるのか?感染症コンサルタントがお答えします。

第7回 命にかかわる!カテーテル関連血流感染症
医療関連感染症の中でも、急激な経過をたどることが多い重篤な感染症 カテーテル関連血流感染症(CRBSI:catheter-related bloodstream infection)についてみていきます。
CRBSIを疑うと、カテーテルを抜去しないといけないのでしょうか?
CRBSIの診断に重要なことは何なのか!予防のためにできることは?そして予防するための特効薬は?
実例やエビデンス、そしてコンサルタント岸田の経験を提示しながら、詳しく解説します。

第8回 入院中の患者が下痢!クロストリジウム ディフィシル感染症
今回のテーマはクロストリジウム・ディフィシル感染症です。
クロストリジウム・ディフィシル(CD)の感染対策については、診断・治療などの臨床の側面を押さえておくことが重要です。
入院中の患者さんが突然下痢に!さあ、あなたならどう対応しますか?抗菌薬が入っている、それならばCDIだと、治療と感染対策を進めますか?
抗菌薬が入っているからCDIだろうと疑ってかかるのは大きな間違いです!
どのように診断をすすめ。治療はどうするか?そして感染対策は?
感染症コンサルタントが事例を提示しながら詳しくお教えします。

第9回 ワクチン接種が自分自身と患者を守る
受けていますか?ワクチン接種。既に御存知の通り、ワクチン接種は、病気からあなた自身を守ります。
もちろん患者さんにもワクチン接種を進めましょう。
ですが、医療者として忘れてはならないのは、あなた自身の接種が患者さんを守るということです。
医療者がワクチンを接種していないことで起こった実際の事例を取り上げ、
やるべき対策とそれを実現するための道筋をお教えします。

岸田 直樹 ( きしだ なおき )氏 一般社団法人 Sapporo Medical Academy 代表理事 ・ 医師

東京工業大学理学部中退、旭川医科大学卒業。 手稲渓仁会病院、静岡がんセンターにて研修、フェロー 手稲渓仁会病院総合内科・感染症科 チーフ兼感染対策室室長を経て現職