脂肪摂取と認知症リスクに関するメタ解析 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2018/06/06 疫学研究によると、食事による脂肪摂取は、アルツハイマー病(AD)や認知症リスクと関連しているが、この関連性は明確になっていない。中国・浙江大学のYue Ruan氏らは、脂肪摂取とADや認知症リスクとの関連をシステマティックに調査するため、メタ解析を行った。Current Alzheimer research誌オンライン版2018年4月27日号の報告。 PubMed、Embase、Cochrane Libraryより、2017年5月1日までの研究をシステマティックに検索した。脂肪摂取とADや認知症リスクとの関連について報告したプロスペクティブコホート研究を抽出した。最高と最低のカテゴリの多変量調整相対リスク(RR)は、ランダム効果モデルを用いてプールした。 主な結果は以下のとおり。 ・4件の独立したプロスペクティブコホート研究より、合計8,630人の参加者と633ケースをメタ解析に含めた。 ・飽和脂肪酸摂取量の増加は、ADリスク39%増加(RR:1.39、95%CI:1.00~1.94)、認知症リスク105%増加(RR:2.05、95%CI:1.06~3.98)と有意な関連が認められた。 ・用量反応分析では、飽和脂肪酸摂取量が4g/日増加するとADリスクが15%高まることが示唆された(RR:1.15、95%CI:1.01~1.31)。 ・食事の総摂取量、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸とADや認知症リスクとの間には、有意な関連が認められなかった。 著者らは「飽和脂肪酸摂取量と、ADや認知症リスクとの間には正の関連が認められる」としている。 ■関連記事 魚を食べると認知症は予防できるのか 日本食は認知症予防によい:東北大 日本人の認知症リスクに関連する食習慣とは (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Ruan Y, et al. Curr Alzheimer Res. 2018 Apr 27. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 高圧処理後のブレンド玄米による認知症や2型糖尿病予防の可能性 医療一般 日本発エビデンス (2022/04/19) 砂糖の取り過ぎは認知症リスクと関係するか 医療一般 (2025/09/11) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] ACSへの抗血小板療法、milvexian上乗せは無効/NEJM(2026/09/18) 胃がん周術期、デュルバルマブ+FLOTでOS改善(MATTERHORN最終解析)/Lancet(2026/09/18) パルボシクリブ、HR+HER2+乳がん導入療法後の維持療法に適応拡大/ファイザー(2026/09/18) 再発・難治性多発性骨髄腫へのテクリスタマブ、ダラツムマブとの併用療法で承認/J&J(2026/09/18) インフルで入院しやすい人、死亡リスクが高い人の特徴~メタ解析(2026/09/18) 高度なケアを要する高齢者における認知症・BPSDの有病率は(2026/09/18) 米国の20代の8割に心腎代謝症候群の兆候(2026/09/18) 州規制下のシロシビンサービス、メンタルヘルス症状の改善と関連(2026/09/18) [ あわせて読みたい ] 第51回日本骨髄腫学会学術集会:独占インタビュー(2026/04/28) 専門医が総合診療を使って成長する秘訣――50代からの学び直しのコツを教育のプロに聞く【ReGeneral インタビュー】第6回(2026/03/27) ケースで学ぶ輸液オーダー(2026/03/18) 僕はなぜ医者になったのか? 医療行政マンを原点に帰らせたある出来事「総合医育成プログラム」インタビュー【ReGeneral インタビュー】第5回(2026/02/25) キャリア中断後に見つけた 総合診療能力で専門性を強化する新しい診療スタイル【ReGeneral インタビュー】第4回(2026/02/05) 外科医のキャリア終盤に思い出した 何でも診られる医者への憧れ【ReGeneral インタビュー】第3回(2025/12/25) 50代半ばで精神科から一転・総合診療でへき地へ【ReGeneral インタビュー】第2回(2025/12/15) 「総合医育成プログラム」で広がる医師のキャリアと医療機関の未来【ReGeneral インタビュー】第1回(2025/11/24) スマートに進める治験/臨床研究~臨床研究中核病院に学ぶ~(2025/10/28) 第50回日本骨髄腫学会学術集会:独占インタビュー(2025/04/18)