カルボキシセラピーによる脂肪除去、効果はあるが持続せず

提供元:ケアネット

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公開日:2018/06/06

 

 非侵襲性の脂肪除去は、施術後のdowntime(回復期間)が短くリスクも低いため好まれている。安全性と有効性の両方を兼ね備えた新しい非侵襲性脂肪除去術の試みは重要であるが、米国・ノースウェスタン大学のMurad Alam氏らによるランダム化比較試験の結果、カルボキシセラピー(皮下脂肪への炭酸ガス注入)は忍容性が良好で皮下脂肪を一過性に減少させるものの、持続性はないことが明らかにされた。Journal of the American Academy of Dermatology誌オンライン版2018年4月23日号掲載の報告。

 研究グループは、カルボキシセラピーがどの程度脂肪量を減らすかを評価する目的で、偽治療対照ランダム化比較試験を行った。対象は、BMIが22~29の成人16例で、腹部の片側に炭酸ガス1,000ccを週1回5週間注入し、もう片側には偽治療を行った。

 主要評価項目は、超音波測定による脂肪層の厚さと治療前後の腹囲であった。

 主な結果は以下のとおり。

・最終治療終了1週間後、カルボキシセラピー施行部位の脂肪量は減少していたが(p=0.011)、28週後には維持されていなかった。
・腹囲は名目上減少していたが、ベースラインと比較し、5週時点で有意差はなかった(p=0.0697)。
・体重は、試験の全期間において変化しなかった。

(ケアネット)