米国臨床腫瘍学会年次総会(ASCO2019)において、カリフォルニア大学のEdward B. Gron氏が、ペムブロリズマブ単剤治療のマルチコホート第Ib相試験KEYNOTE-001における進行非小細胞肺がん(NSCLC)の5年長期追跡結果を発表した。NSCLCでは未治療および既治療の550例(未治療101例、既治療449例)が対象となっている。
主な結果は以下のとおり。
・データカットオフ時100例が生存していた。
・60例(未治療患者14例、既治療患者46例)が2年以上ペムブロリズマブの治療を受けていた。
・全奏効率は未治療患者41.6%、既治療患者22.9%であった。
・奏効持続期間は未治療患者16.8ヵ月、既治療患者38.9ヵ月であった。
・5年全生存率(OS)は未治療患者23.2%、既治療患者15.5%であった。
・TPS50%以上の5年OSは未治療患者29.6%、既治療患者25.0%であった。
・TPS1~49%の5年OSは未治療患者15.7%、既治療患者12.6%であった。
・治療関連有害事象(TRAE)発現率は71%、Grade3~5のTRAEは13%、免疫関連有害事象の発現率は17%であった。新たな安全性プロファイルはみられなかった。
■参考
KEYNOTE-001(Clinical Trials.gov)
(ケアネット 細田 雅之)