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低脂肪食で乳がん死亡リスクは減るか~無作為化比較/JCO

提供元:ケアネット

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公開日:2020/02/17

 

 食事による脂肪摂取量と乳がんの関連について、観察研究では結果が一貫していない。米国・Harbor-UCLA Medical CenterのRowan T. Chlebowski氏らは、乳がん発症における低脂肪食の影響を検討したWomen's Health Initiative(WHI)Dietary Modification(DM)試験の追加解析で、乳がん後の死亡リスクとの関連を検討した。その結果、閉経後女性において、野菜、果物、穀物の摂取を増やした低脂肪の食事パターンが、乳がんによる死亡リスクを減らす可能性が示唆された。Journal of Clinical Oncology誌オンライン版2020年2月7日号に掲載。

 WHI DM試験の対象は、米国の40施設において、乳がんの既往がなく食事性脂肪でエネルギーの32%以上を摂取している50~79歳の閉経後女性4万8,835人。通常の食事群(60%)もしくは食事介入群(40%)に無作為に割り付けた。

 主な結果は以下のとおり。

・食事介入8.5年における乳がん発症および乳がんによる死亡は、介入群で低かったが有意ではなかった。一方、乳がん後の死亡は、介入期間中および16.1年(中央値)のフォローアップ期間を通して有意に低かった。

・長期フォローアップ後(中央値:19.6年)も、介入群における乳がん後の死亡の有意な低下は持続した(359例[0.12%]vs.652例[0.14%]、HR:0.85、95%CI:0.74〜0.96、p=0.01)。また、乳がんによる死亡の低下も有意になった(132例[年当たりリスク0.037%]vs.251例[0.047%]、HR:0.79、95%CI:0.64〜0.97、p=0.02)。

(ケアネット 金沢 浩子)