持続血糖測定器「FreeStyle リブレ」に新たな保険適用

アボット ジャパン合同会社は、フラッシュグルコースモニタリングシステム 「FreeStyle リブレ」(以下「リブレ」)に、2020年4月1日より新たな保険が適用されると発表した。
リブレは、組織間質液中のグルコース値を記録するセンサーと、その測定値を読み取って表示するリーダーから構成され、500円玉大のセンサーを上腕後部に装着し、グルコース値を毎分測定する。センサーは防水性で、最長14日間装着でき、リーダーをセンサーにかざしスキャンするだけで、グルコース値を測定することができる持続血糖測定器。わが国では2017年9月1日より保険適用となっている。
リブレによる従来までの血糖自己測定器の保険適用も維持
今回の診療報酬改定では、これまでの血糖自己測定の回数に応じた保険項目に加え、リブレを主とした新たな「間歇スキャン式持続血糖測定器によるもの」という項目が設定され、リブレを主とした糖尿病の日常の自己管理を行うことが、この診療報酬の枠組みの下で可能となる。この「間歇スキャン式持続血糖測定器によるもの」という新規保険項目は、強化インスリン療法施行中の患者または強化インスリン療法施行後に混合型インスリン製剤を1 日2 回以上使用している患者に適用される。ただ、従来までの血糖自己測定器の保険適用も維持されるため、新規項目での保険適用の対象とならないインスリン療法を受けている患者であっても、現在と同じ基準に基づき、リブレで血糖自己測定器加算の下で保険適用となる。
今回、新たな保険項目の設定で、医療従事者は対象患者に対して、血糖自己測定の回数に縛られることなく保険適用でリブレを処方することができるようになる。
(ケアネット 稲川 進)
参考文献・参考サイトはこちら
関連記事

リブレ(血糖測定器)の保険適用拡大で糖尿病学会が見解/日本糖尿病学会
医療一般(2022/04/12)

点から線の血糖管理で7%クリアへ
医療一般(2017/10/06)

血糖測定器「FreeStyle リブレ」、日本で保険適用に
医療一般(2017/09/04)
[ 最新ニュース ]

敗血症性ショック、強化学習モデルのバソプレシン投与で死亡率低下/JAMA(2025/04/01)

各連携機関から見た造血幹細胞移植の現状と展望/日本造血・免疫細胞療法学会(2025/04/01)

EGFR陽性NSCLC、アミバンタマブ+ラゼルチニブがOS改善(MARIPOSA)/ELCC2025(2025/04/01)

治療抵抗性うつ病に対する新たな治療薬、今後の展望は(2025/04/01)

BMIを改善すると心房細動リスクが低減か(2025/04/01)

中強度〜高強度の身体活動は脳の健康に有益(2025/04/01)

自己免疫疾患に対する心身症の誤診は患者に長期的な悪影響を及ぼす(2025/04/01)

レム睡眠潜時の増長がアルツハイマー病のマーカーとなる可能性(2025/04/01)
[ あわせて読みたい ]
トレンド・トーク『肺がん』(2024/06/11)
Dr.大塚の人生相談(2024/02/26)
災害対策まとめページ(2024/02/05)
IBD(炎症性腸疾患)特集(2023/09/01)
旬をグルメしながらCVIT誌のインパクトファクター獲得を祝福する【Dr.中川の「論文・見聞・いい気分」】第63回(2023/08/29)
エキスパートが教える痛み診療のコツ(2018/10/11)
医療者向け『学校がん教育.com』(2022/12/01)
アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11)
アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11)
診療所売買に関心がある方に!マンガ連載をまとめた冊子プレゼント【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第43回(2022/10/17)