COVID-19、各国腫瘍関連学会ががん治療のガイドラインを発表

提供元:ケアネット

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公開日:2020/04/27

 

 新型コロナウイルスの感染流行を受け、がん患者を感染から守り、治療をどう継続していくかについて、世界各国の腫瘍関連学会が提言やガイドラインを発表している。4月22日時点で発表されたもののなかから、主だったものをまとめた。国内でも、がん診療全般におけるガイドライン制定が見込まれている。

米国臨床腫瘍学会(ASCO)
 がんとCOVID-19に関連する基本情報・これまでに発表された論文へのリンクのほか、専門家によるPPEやマスク装着をテーマとした動画セミナーを無料で公開している。
https://www.asco.org/asco-coronavirus-information

欧州臨床腫瘍学会(ESMO)
 サイト上でがん種別、患者管理、緩和ケアなどの各種ガイドラインを発表するほか、がん種別に患者に対する治療の優先度分けを提示している。
https://www.esmo.org/covid-19-and-cancer

腫瘍外科学会(SSO)
 乳がん、大腸がん、泌尿器がん、メラノーマなど、がん種ごとの患者の分類と治療の優先順位を提示。専門家によるポッドキャストを使ったヘルプガイドも公開している。
https://www.surgonc.org/resources/covid-19-resources/

欧州腫瘍外科学会(ESSO)
 緊急の場合以外のクリニック受診を避けること、オンライン診療を取り入れること、など5つの項目の提言を行っている。
https://www.essoweb.org/news/esso-statement-covid-19/

米国外科学会(ACS)
 がんを中心に各領域別に手術の優先順位についての考え方をまとめたトリアージガイドラインを公開している。
https://www.facs.org/covid-19/clinical-guidance/elective-case

米国腫瘍放射線学会(ASTRO)
 COVID-19推奨事項をはじめ、臨床的意思決定に直接関連する20項目のQ&A、有用な医学論文やウエブサイトへのリンクを掲載する。
https://www.astro.org/Daily-Practice/COVID-19-Recommendations-and-Information

欧州腫瘍放射線学会(ESTRO)
 会長による声明のほか、関連する論文、資料などがまとめられている。
https://www.estro.org/About/Newsroom/COVID-19-and-Radiotherapy

(ケアネット 杉崎 真名)