アストラゼネカは、2021年10月25日、第III相TOPAZ-1試験の中間解析の結果を発表。
進行胆道がん患者の1次治療において、デュルバルマブと標準化学療法の併用療法は、化学療法単独と比較して統計学的に有意かつ臨床的に意義のある全生存期間(OS)の延長を示した。また、主要な副次評価項目である無増悪生存期間(PFS)および全奏効率でも改善を示した。
デュルバルマブと化学療法の併用療法は良好な忍容性を示しており、化学療法単独となる対照群と同様の安全性プロファイルであった。また、有害事象を原因とする投与中止率も化学療法単独と比較して増加は認めらなかった。
米国、欧州および日本で約5万人、世界では約21万人が毎年胆道がんと診断されている。患者の予後は不良で、5年生存率は5~15%である。
試験のデータは今後の医学学会で発表予定。
(ケアネット 細田 雅之)