ペムブロリズマブの非小細胞肺がん術後アジュバント、無病生存率を改善/Merck

提供元:ケアネット

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公開日:2022/01/14

 

 Merck社は、2022年1月10日、EORTCおよびETOPとともに、第III相KEYNOTE-091(EORTC-1416-LCG / ETOP-8-15 - PEARLS)試験の結果を発表した。

 独立データモニタリング委員会による中間分析では、主要要評価項目の1つであるステージIB~IIIAの非小細胞肺がん(NSCLC)全集団のDFS(無病生存期間)について、ペムブロリズマブ治療群はプラセボ群と比較して、PD-L1発現を問わず、統計学的に有意かつ臨床的に意味のある改善を示した。

 ただし、もう1つの主要評価項目である高PD-L1発現(TPS≥50%)集団のDFSは、事前に指定された統計計画による統計的有意を示さなかった。高PD-L1発現患者のDFSは引き続き分析される、また副次的評価項目である全生存期間(OS)も評価される。

 同試験におけるペムブロリズマブの安全性プロファイルは、以前に報告されたものと一致していた。結果は、今後の医学会議で発表され、規制当局に提出される。

 KEYNOTE-091試験は、ステージIB~IIIAの肺葉切除または肺切除後(±補助化学療法)のNSCLC患者の補助治療において、ペムブロリズマブをプラセボと比較する無作為化第III相試験。主要評価項目は、全集団および高PD-L1発現患者のDFSである。副次的評価項目は、OSおよび肺がん特異的死亡率など。

(ケアネット 細田 雅之)

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