ロシュは、2021年10月15日、米国食品医薬品局(FDA)が、PD-L1≧1%であるStageII-IIIA非小細胞肺がん(NSCLC)の手術後、プラチナベース化学療法後の補助療法としてアテゾリズマブ(製品名:テセントリク)を承認したと発表した。
IMpower010試験でアテゾリスマブによる補助療法は死亡リスクを34%減少
承認は、第III相IMpower010試験の中間分析の結果に基づいたもの。
IMpower010試験は、外科的切除後のステージIB-IIIA NSCLC(UICC / AJCC第7版)患者を対象に、アテゾリズマブの有効性と安全性を評価する第III相国際多施設非盲検無作為化試験である。
IMpower010試験でアテゾリスマブによる補助療法は、PD-L1≧1%のStage II/IIIAのNSCLCの再発または死亡リスクを34%(ハザード比[HR] :0.66、95%CI:0.50〜0.88)減少させている。毒性は、既報のプロファイルと一致しており、新たな安全性シグナルは特定されなかった。
(ケアネット 細田 雅之)