ジェンマブは2023年11月22日、再発又は難治性の大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)のうち、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、高悪性度B細胞リンパ腫(HGBCL)、原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫(PMBCL)、および再発又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を効能又は効果とする治療薬として二重特異性抗体エプコリタマブ(商品名:エプキンリ皮下注4mg、同48mg)を販売開始したと発表した。
エプコリタマブは、ジェンマブとアッヴィのがん領域におけるグローバルな提携関係の下、両社が共同開発中の薬剤である。日本では、ジェンマブが製造販売を行い、アッヴィとのコ・プロモーションにより、両社が情報提供活動を行う。
LBCLはリンパ系に発生するがんである非ホジキンリンパ腫(NHL)の1つである。日本において悪性リンパ腫の90%以上を占めるNHLの総患者数は約12.4万人と推定されており、NHLのうち約30〜40%をDLBCLが占めると報告されている。
エプコリタマブは、再発・難治LBCLを対象とする海外第I/II相臨床試験(EPCORE NHL-1/GCT3013-01試験)および国内第I/II相臨床試験(EPCORE NHL-3/GCT3013-04試験)等の結果に基づき、2023年9月25日に承認されている。
(ケアネット 細田 雅之)