ガーダントヘルスジャパンは2024年8月26日、リキッドバイオプシー検査Guardant360 CDx がん遺伝子パネル(Guardant360 CDx)について、Johnson&Johnson(法人名:ヤンセンファーマ)が申請中の「EGFR遺伝子エクソン20挿入変異を有する手術不能又は再発非小細胞肺癌(NSCLC)」に対するamivantamabと化学療法の併用療法に関するコンパニオン診断として承認を取得したと発表。
肺がんは世界において罹患率や死亡率が高いがんの1つであり、NSCLCは全肺がんの約80〜85%を占めている。日本を含む東アジアにおける実臨床データのレトロスペクティブ解析では、NSCLC患者から約2.4%のEGFR遺伝子エクソン20挿入変異がGuardant360 CDxによって検出されている。
Guardant360 CDxは、2022年3月に承認された進行固形がん患者を対象とする包括的がん遺伝子パネル検査である。74のがん関連遺伝子を一度に調べると同時に、国内で承認された複数のがん治療薬に対するコンパニオン診断機能を併せ持つ。
Guardant360 CDx は下記のコンパニオン診断として承認されている。
・KRAS G12C:(非小細胞肺がん)ソトラシブ
・HER2 変異:(非小細胞肺がん)トラスツズマブ デルクステカン
・EGFRエクソン20挿入変異:(非小細胞肺がん)amivantamab
・BRAF V600E変異:(結腸・直腸がん)エンコラフェニブ、ビニメチニブおよびセツキシマブ
・BRAF V600E変異:(結腸・直腸がん)エンコラフェニブおよびセツキシマブ
・HER2コピー数異常:(結腸・直腸がん)トラスツズマブおよびペルツズマブ
・KRAS/NRAS野生型:(結腸・直腸がん)セツキシマブ、パニツムマブ
・MSI-High:(結腸・直腸がん)ニボルマブ
・MSI-High:(固形がん)ペムブロリズマブ
(ケアネット 細田 雅之)