サーモフィッシャーサイエンティフィックは2024年9月10日、次世代シーケンシングコンパニオン診断システム「オンコマインDx Target Test マルチCDxシステム(オンコマインDx)」に関して、Johnson & Johnson(法人名:ヤンセンファーマ)が申請中の「EGFR遺伝子エクソン20挿入変異を有する手術不能又は再発非小細胞肺がんに対するアミバンタマブと化学療法の併用療法」を対象としたコンパニオン診断システムとして、一部変更承認を取得したことを発表した。
この承認によりオンコマインDxは、非小細胞肺がんに対して8種類、甲状腺がんに対しては2ドライバー遺伝子、甲状腺髄様がんに対しては1ドライバー遺伝子の変異等を網羅するコンパニオン診断となった。
非小細胞肺がん
●BRAF遺伝子V600E変異:ダブラフェニブ/トラメチニブ
●EGFR遺伝子変異(エクソン20挿入変異を除く):ゲフィチニブ、エルロチニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ダコミチニブ
●EGFR遺伝子エクソン20挿入変異:アミバンタマブ
●HER2遺伝子変異:トラスツズマブ デルクステカン
●ALK融合遺伝子:クリゾチニブ、アレクチニブ、ブリグチニブ、ロルラチニブ
●ROS1融合遺伝子:クリゾチニブ、エヌトレクチニブ
●RET融合遺伝子:セルペルカチニブ
●MET遺伝子エクソン14スキッピング変異:カプマチニブ、テポチニブ
甲状腺がん
●RET融合遺伝子:セルペルカチニブ
●BRAF遺伝子V600E変異:エンコラフェニブ/ビニメチニブ
甲状腺髄様がん
●RET遺伝子変異:セルペルカチニブ
(ケアネット 細田 雅之)