中外製薬は、2025年2月20日、アテゾリズマブ(商品名:テセントリク)について、切除不能な胞巣状軟部肉腫に対する適応追加承認を取得したと発表。
今回の承認は、切除不能な胞巣状軟部肉腫に対するアテゾリズマブの有効性および安全性を評価した国内第II相臨床試験であるALBERT試験、および米国国立がん研究所主導の海外第II相臨床試験の成績に基づいている。
胞巣状軟部肉腫は、悪性軟部肉腫の1%未満と超希少がんの1つで、日本人における年間発症数は15〜40名と推定されている。大腿を中心に四肢に発症することが多く、思春期およびAYA世代(15〜35歳)での発症が多くみられる。切除不能な胞巣状軟部肉腫は予後不良で標準治療は確立されていない。
(ケアネット 細田 雅之)