腫瘍科の海外論文・最新ニュースアーカイブ|page:1

B7-H3標的ADC risvutatug rezetecanが再発小細胞肺がんのOS延長(ARTEMIS-008)/WCLC2026

 プラチナ製剤を含む1次治療歴を有する再発小細胞肺がん(SCLC)に対し、B7-H3標的抗体薬物複合体(ADC)のrisvutatug rezetecan(Ris-Rez)が、標準治療の1つであるトポテカンと比較して統計学的に有意かつ臨床的に意義のある全生存期間(OS)の延長を示した。  第III相ARTEMIS-008試験の事前規定中間解析の結果が、Jie Wang氏(中国・National Cancer Center/National Clinical Research Center for Cancer/Cancer Hospital, Chinese Academy of Medical Sciences Peking Union Medical College)により、世界肺がん学会(WCLC2026)で発表された。

早期TNBCのMRD検出、tissue-free vs.tumor-informed ctDNAアッセイ/JAMA Oncol

 分子残存病変(MRD)検出は、再発リスクの層別化や術後療法の選択への応用が期待されている。しかし、これまでのエビデンスの多くは、腫瘍組織が必要なtumor-informedアッセイによるものであり、原発腫瘍のシーケンス解析が不要なtissue-free血中循環腫瘍DNA(ctDNA)アッセイの精度は十分に検証されていない。今回、英国・Royal Marsden HospitalのNiamh Cunningham氏が早期トリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者におけるtissue-free ctDNAアッセイを評価した結果、ctDNAの検出は再発と強く関連し、再発までのリードタイムはmultivariant tumor-informedアッセイと同程度であったという。JAMA Oncology誌オンライン版2026年8月13日号に掲載。

若年発症大腸がんリスクに関連する特性が明らかに

 人口統計学的特性、出生時の特性、および親の特性が若年発症大腸がん(early-onset colorectal cancer;EOCRC)のリスクと関連するという研究結果が、「Cancer」に6月22日掲載された。  米イェール大学公衆衛生大学院のSunny Siddique氏らは、1988~2021年に米カリフォルニア州で出生し、0~39歳でEOCRCと診断された1,221人と、出生年で頻度マッチングさせた対照6万1,050人を対象に、人口統計学的特性、出生時の特性、および親の特性とEOCRCリスクとの関連を検討した。

T-DXdおよびDato-DXd、転移乳がん患者への1次治療に承認取得/第一三共

 第一三共は2026年9月16日、抗HER2抗体薬物複合体(ADC)トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd、商品名:エンハーツ)および抗TROP-2 ADCダトポタマブ デルクステカン(Dato-DXd、商品名:ダトロウェイ)について、転移乳がん患者への1次治療に係る2つの製造販売承認事項一部変更承認を取得したと発表した。T-DXdはペルツズマブとの併用療法における「HER2陽性の手術不能又は再発乳癌」、Dato-DXdは「ホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌」について、それぞれ一部変更承認を取得した。

アミバンタマブ皮下注、ラゼルチニブ併用で4週1回投与が可能に/J&J

Johnson & Johnson(日本における医療用医薬品事業の法人名:ヤンセンファーマ)は2026年9月16日、EGFRおよびMETを標的とする二重特異性抗体アミバンタマブの皮下注製剤「リブロファズ配合皮下注」について、ラゼルチニブとの併用時に4週に1回投与する用法・用量の追加承認を取得したことを発表した。あわせて、アミバンタマブ3,520mgを含有する「リブロファズ配合皮下注22mL」の製造販売承認も取得した(従来は1,600mg、10mL)。

再発・難治性濾胞性リンパ腫へのエプコリタマブ、リツキシマブとレナリドミドとの併用療法が承認/ジェンマブ

 ジェンマブは2026年9月16日、二重特異性抗体製剤エプコリタマブ(商品名:エプキンリ皮下注4mg、同48mg)について、再発・難治性の濾胞性リンパ腫(FL)Grade1~3Aに対するリツキシマブとレナリドミド(R2)との併用療法に関する製造販売承認事項一部変更承認を取得したことを発表した。  今回の承認は、全身療法を1回以上受けた再発・難治性のFLを対象として、固定期間のエプコリタマブとR2の併用療法の有効性および安全性をR2療法と比較した、日本を含む国際共同第III相試験EPCORE FL-1などの結果に基づく。

ペムブロリズマブ、プラチナ抵抗性再発卵巣がんに承認取得/MSD

 MSDは2026年9月16日、抗PD-1抗体ペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ)について、「プラチナ系抗悪性腫瘍剤抵抗性の再発卵巣がん」に対する国内製造販売承認事項一部変更承認を取得したと発表。  今回の製造販売承認事項一部変更承認は、1または2レジメンの化学療法歴を有するプラチナ抵抗性の上皮性卵巣がん、卵管がんまたは原発性腹膜がん患者643例(日本人37例を含む)を対象とした、国際共同無作為化二重盲検第III相試験であるKEYNOTE-B96試験のデータに基づいたもの。  同試験は、ペムブロリズマブとパクリタキセル(±ベバシズマブ)との併用療法の有効性および安全性を検討するもので、主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目は全生存期間(OS)であった。

抗PD-1/VEGF二重特異性抗体ivonescimab、PD-L1陽性進行NSCLCのOS改善(HARMONi-2)/WCLC2026

 PD-L1陽性非小細胞肺がん(NSCLC)1次治療の第III相試験の中間解析において、抗PD-1/VEGF二重特異性抗体ivonescimabは全生存期間(OS)を有意に延長した。  この結果は、世界肺がん学会(WCLC2026)で発表された第III相HARMONi-2試験の中間解析によるもの。HARMONi-2試験では未治療のPD-L1陽性進行NSCLC患者において、ファースト・イン・クラスの抗PD-1/VEGF二重特異性抗体ivonescimabが、ペムブロリズマブと比較して無増悪生存期間(PFS)の改善を示すことが実証されている1)。今回の新たな解析では、本試験の主要副次評価項目であるOSの結果が報告された。

加糖飲料の毎日の摂取は胃がんのリスク上昇と関連

 加糖飲料(sugar-sweetened beverage;SSB)が悪影響を及ぼすのは歯だけではないようだ。新たな研究で、SSBを1日1サービング(約237mL)超摂取する人の胃がんの発症リスクは、SSBをほとんど摂取しない人の約2.5倍である可能性が示された。米マス・ジェネラル・ブリガムがん研究所のAndrew Chan氏らによる研究で、詳細は8月17日付で「Gastro Hep Advances」に掲載された。  Chan氏は、「米国人を対象に、SSBの摂取と胃がんとの関連を示した研究は、われわれが知る限り今回が初めてである。胃がんは世界でがんによる死亡原因の第5位だが、食事が胃がんの発症にどう関与するのかについては、これまでほとんど分かっていなかった」と述べている。

胃がん周術期、デュルバルマブ+FLOTでOS改善(MATTERHORN最終解析)/Lancet

 米国・スローン・ケタリング記念がんセンターのYelena Y. Janjigian氏らMATTERHORN investigatorsは、切除可能な胃または胃食道接合部腺がん患者を対象とした「MATTERHORN試験」の全生存期間(OS)に関する最終解析結果を報告し、周術期デュルバルマブ+FLOT(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン、ドセタキセル)療法により、プラセボ+FLOT療法と比較しOSの有意な改善が認められたことを示した。周術期FLOT療法とデュルバルマブの併用は、切除可能な胃または胃食道接合部腺がん患者において無イベント生存期間(EFS)および病理学的完全奏効率を改善することが報告されていた。Lancet誌オンライン版2026年9月9日号掲載の報告。