新薬情報:効能・効果、用法・用量追加(サイラムザ点滴静注液100mg・500mg)

2016年6月20日承認 サイラムザ点滴静注液100mg・500mg(日本イーライリリー) ラムシルマブ(遺伝子組み換え)
新薬情報:効能・効果、用法・用量追加(サイラムザ点滴静注液100mg・500mg)
2016年6月20日承認 サイラムザ点滴静注液100mg・500mg(日本イーライリリー) ラムシルマブ(遺伝子組み換え)
皮膚有棘細胞がんになりやすい職業
皮膚有棘細胞がん(皮膚扁平上皮がん、以下cSCC)の職種間の相対危険度の差は社会経済的要因に関連し、職業性曝露にある程度関連する可能性があることが、ノルウェー・National Institute of Occupational HealthのJose Hernan Alfonso氏らによるフィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンでの45年間の追跡調査で明らかになった。Journal of the American Academy of Dermatology誌オンライン版2016年6月1日号に掲載。
日本人の膵がん術後補助化学療法、S-1 vs.GEM/Lancet
日本人膵がん患者の切除後の補助化学療法は、S-1が標準治療となりうることが示された静岡県立静岡がんセンターの上坂克彦氏らによる「JASPAC-01」の結果が、Lancet誌オンライン版2016年6月2日号に掲載された。本検討においてゲムシタビンに比べS-1補助化学療法により死亡リスクが約4割低下することなどが示された。膵がん術後の補助化学療法はゲムシタビンが標準治療とされているが、今回の試験では、死亡リスクについてS-1のゲムシタビンに対する非劣性のみならず優越性も示された。
検診マンモグラフィの読影順序が読影の精度に関係するか(解説:矢形 寛 氏)-548
マンモグラフィを読影する際に問題となるのが、見落としと拾い過ぎである。基本的な読影能力はもちろんであるが、読影時の集中力によっても左右されるかもしれない。本報告は、マンモグラフィが読影の順序によって、精度が変わるかどうかを検証したものである。
失業とがん死亡の関連:世界銀行とWHOのデータから/Lancet
失業率上昇はがん死亡率上昇と関連する。しかし、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC;http://uhcday.jp)はこの影響を阻止することが可能である。また、公的保健医療支出の増加はがん死亡率の低下と関連していることを、英国インペリアル・カレッジ・ロンドンのMahiben Maruthappu氏らが、がん死亡率と失業率、公的保健医療支出との関連、ならびにUHCの影響を調査する縦断的研究の結果、報告した。世界経済危機は、失業率の増加、および公的保健医療支出の減少と関連することが知られる。これまでそれに関して、がん転帰との関連を分析した研究はほとんどなかった。Lancet誌オンライン版2016年5月25日号掲載の報告。
新薬情報:新発売(ゾーフィゴ静注)
2016年6月1日発売 ゾーフィゴ静注(バイエル薬品) 塩化ラジウム-223
新薬情報:新発売(メキニスト錠0.5mg・2mg)
2016年6月1日発売 メキニスト錠0.5mg・2mg(ノバルティス ファーマ) トラメチニブ ジメチルスルホキシド付加物
新薬情報:新発売(タフィンラーカプセル50mg・75mg)
2016年6月1日発売 タフィンラーカプセル50mg・75mg(ノバルティス ファーマ) ダブラフェニブメシル酸塩
合成性ホルモン・ダナゾールでテロメア伸長を確認/NEJM
テロメア疾患患者に対し、合成性ホルモンのダナゾールの経口投与による治療によって、テロメア伸長がもたらされたことが示された。米国立心肺血液研究所(NHLBI)のDanielle M. Townsley氏らが同疾患患者を集めて行った第I-II相前向き試験の結果で、NEJM誌2016年5月19日号にて発表された。テロメア維持・修復の遺伝子異常は、骨髄不全、肝硬変、肺線維症を引き起こすこと、またがんに対する感受性を高めることが知られている。歴史的に、骨髄不全症候群の治療としてアンドロゲンが有用とされてきたが、組織培養と動物モデルにおける検討で、性ホルモンがテロメラーゼ遺伝子発現を調節することが確認されていた。
非小細胞肺がんに新たなALK阻害剤 セリチニブ発売
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は、ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がん(以下、ALK+ NSCLC)の治療薬として、本年(2016年)3月28日に製造販売承認を取得したセリチニブ(商品名:ジカディア カプセル150mg)の販売を本日開始した。