加糖飲料とフルーツジュースは男子の2型糖尿病リスクを高める
幼少期から10代前半にかけて、加糖飲料や果汁100%ジュースを多く摂取していた男子は、思春期後期に成長した時点でインスリン抵抗性が亢進し、2型糖尿病の発症リスクが高い状態にあることを示すデータが報告された。米ハーバード大学医学大学院のSoren Harnois-Leblanc氏らの研究によるもので、米国心臓協会(AHA)の生活習慣科学セッション(EPI-Lifestyle 2024、3月18~21日、シカゴ)で発表された。
この研究は、1999年から米国マサチューセッツ州東部で実施されている、母親とその子どもを対象とする長期コホート研究(Project Viva)のデータを用いて行われた。Project Vivaの研究期間中に出産した妊婦は2,128人で、子どもが幼児期(年齢中央値3.1歳)、小児期(同7.6歳)、および思春期前期(同12.9歳)という三つの時点で、母親に対して食物摂取頻度調査票(FFQ)を用いた子どもの食習慣の調査を実施。この調査に回答し、かつ糖尿病の家族歴のない子どもは972人で、そのうち思春期後期(年齢中央値17.4歳)に血液検査を受けていた455人(女子240人)を解析対象とした。