第1回「抗菌薬投与ココがまちがい !」
世界標準の感染症マネージメントを知り抜いた岩田先生が、抗菌薬の選び方、使い方、考え方を一から指導します !
今回は、現在日本で行われている間違った抗菌薬の使い方を通して、抗菌薬を選ぶときや使うときの基本になる考え方を伝授します。
第2回「ペニシリンを知らずして抗菌薬を語るなかれ !」
ペニシリンと聞いて「そんな古い薬はもう使わない」と思った方、ちょっと待ってください! ぺニシリンは耐性の問題さえクリア出来れば、今でも抗菌力の強い有用な薬です。「ペニシリンで治せる疾患にニューキノロンを使ってしまうのは、爆弾でハエを殺すようなナンセンスな行為です」と語るのは講師の岩田先生。本来ペニシリンを使用すべき場面に、使用されていないという現状に警鐘を鳴らします。
ぺニシリンは他の多くの抗菌薬の基礎となる薬です。使い方、考え方を学ぶことで、多くの抗菌薬に応用でき、これをマスターすれば臨床力が確実にアップします。今回はペニシリンの特性や岩田先生独自の分類の仕方、ファーストチョイスとして使うべき疾患を詳しく解説します。
第3回「セファロスポリンの落とし穴に気をつけろ !」
副作用も少なく、比較的気軽に処方しやすいセファロスポリン。そのせいか、日本には本当に多くの種類のセファロスポリンがあります。岩田先生は「ある種のペニシリンなど本来あるべき抗菌薬がなく、必要のないセファロスポリンが数多く存在するというのは、日本ならではの忌々しき状況ですね」と嘆きます。
さて、そんなセファロスポリンをどう選び、使うべきでしょうか。まず世代でこの薬を分類するのはやめましょう。世代分類ではこの薬の作用をうまく分類することができず、“第○世代のセファロスポリン”と覚えると、致命的な失敗につながりかねません。気軽に使えるというメリットが、実は危険な落とし穴になっているのです。今回は岩田流のセファロスポリン分類、使用法からちょっとしたコツまでをご紹介。あんなにややこしかったことがウソのようにスッキリします!