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Dr.能登のもう迷わない ! 臨床統計ここが知りたい ! ! <下巻>

臨床統計学最終章!いよいよ実践編 エビデンスを読もう!

シリーズ名
Dr.能登のもう迷わない ! 臨床統計ここが知りたい ! ! シリーズ
診療科
その他 
収録内容
第4回「診断編②これは使える ! 的中度」
第5回「治療編①さっそくエビデンスを読もう!」
第6回「治療編②さあ、エビデンスを活用しよう!」
講師
能登 洋
収録時間
82 分
価格
8,250円(税込)
発行日
2010-06-18
商品コード
CND0142

第4回 「診断編② これは使える ! 的中度」


臨床現場での検査結果(的中度)の解説です。どんなに性能のいい車でも道路状況や運転技術によって乗り心地が左右されるように、感度・特異度の高い検査であっても状況を考えて使い分けをしないと的中率が下がり、検査の意義も低下します。
的中度を上げるには過剰診断(偽陽性)を減らすことが重要です。そのために、まずは特異度の高い検査を選択します。次に重要なことは漫然と無差別検査をするのではなく、病歴・症状・身体所見から疾患の可能性の高い対象者に絞り込み、有病率(検査前確率)を高めてから検査をすることです。的中度を上げるにはどのようなワザがあるのか、わかりやすい解説でお届けします。

第5回 「治療編① さっそくエビデンスを読もう ! 」
いよいよ臨床統計学を使って実際のエビデンスを読んでみます。数式などはもちろん不要、基礎的な知識だけあればエビデンスを的確にサクサクと読むことができます。
エビデンスを読む際の第一歩は、エビデンスを盲信して鵜呑みにしないことです。どんなにすばらしく見える臨床研究であっても、ズレとブレという誤差を免れることはできません。誤差を評価して読む価値があるか、結果は確実かを判断します。結果の解釈にはリスクの比だけでなく差も査定します。
エビデンスの捌き方・味わい方を、わかりやすく実践的に解説します。

第6回 「治療編② さあ、エビデンスを活用しよう ! 」
数式を使わない臨床統計入門の最終回です。第5回のエビデンス批評に続いて、結果の臨床的意義を評価します。
治療対象は当然ながら検査値でなく患者さんですから、数値は臨床的枠組みの中で初めて意味を持ちます。そして実際、患者さんにそのエビデンスを適応できるか対話を通して協働判断し、個別化医療を目指します。
EBM は、患者さんに始まり患者さんに帰着する一連のアクションです。臨床統計学をどのように実地診療で使いエビデンスを活用するか、いろいろなシチュエーションを想定してロールプレイで具体的に実践していきます。最後に、EBM による患者さん中心の医療の実現についてのまとめをお話しします。

能登 洋 ( のと ひろし )氏 聖路加国際病院 内分泌代謝科 部長

1993年東京大学医学部卒業後、同附属病院内科にて研修。1994年からニューヨーク州ベス・イスラエル医療センターにて3年間内科研修。帰国後、東京厚生年金病院内科・東京大学医学部糖尿病代謝内科勤務。2003年から3年間テキサス大学サウスウェスタン医療センターにて内分泌代謝内科臨床フェロー。2006年東芝病院代謝内分泌内科勤務。2009年国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科医長。2014年より現職。医学博士、東京医科歯科大学医学部臨床准教授、聖路加国際大学看護学部臨床教授、東京大学医学部非常勤講師、千葉大学薬学部非常勤講師、産業医、日米内科専門医、日米内分泌代謝糖尿病専門医、米国医師免許、米国内科学会上席会員。専門領域の臨床・教育・研究以外にもEBMや臨床統計学に関する著書・論文・講演多数。