消化器科の海外論文・最新ニュースアーカイブ|page:148

急性期重症患者、経腸栄養の至適目標量は?/NEJM

 急性期重症患者の経腸栄養療法について、非タンパクカロリー量を制限する低栄養許容(permissive underfeeding)の補給戦略は、標準量の補給法と比較して90日死亡率の低下について有意な差はなかったことが示された。サウジアラビア・King Saud Bin Abdulaziz大学のYaseen M. Arabi氏らが、同国およびカナダの7施設のICU入室患者894例を対象とした無作為化試験の結果、報告した。急性期重症患者の至適目標栄養量については明らかになっていなかった。NEJM誌オンライン版2015年5月20日号掲載の報告より。

非毒素産生株でクロストリジウム・ディフィシル感染症の再発を予防(解説:小金丸 博 氏)-364

 クロストリジウム・ディフィシル感染症(CDI)は、代表的な医療関連感染症の1つである。一般的に、経口バンコマイシンやメトロニダゾールに対する反応は良好であるが、治療後の再発率は25~30%と高率であり、現在、CDIの治療および予防のためのさまざまなアプローチが研究されている(便移植、毒素に対するモノクローナル抗体など)。

TAS-102の第III相試験~既治療の切除不能大腸がんに有用/NEJM

 TAS-102(トリフルリジン・チピラシル塩酸塩配合薬)は、難治性の切除不能大腸がんの治療において、最良の支持療法(best supportive care:BSC)のみに比べ全生存期間(OS)が有意に延長することが、日本のほか欧米諸国とオーストラリアが参加した第III相試験(RECOURSE試験)で示された。研究の成果は、米国ダナ・ファーバーがん研究所のRobert J Mayer氏らにより報告された。本薬は、チミジンベースの核酸アナログであるトリフルリジンと、チミジンホスホリラーゼ阻害薬であるチピラシル塩酸塩を配合したヌクレオシド系経口抗がん剤。トリフルリジンはDNAに取り込まれることで抗腫瘍効果を発揮し、チピラシル塩酸塩はトリフルリジンの分解に関与するチミジンホスホリラーゼを阻害することでトリフルリジンの適切な血中濃度を維持するという。日本人を対象とするプラセボ対照無作為化第II相試験で、既治療の切除不能大腸がんに対する有用性が確認されていた。NEJM誌2015年5月14日号掲載の報告より。

女性もBMI高いと大腸がんリスク増加

 男性ではBMIが高いと大腸がんリスクが増加することが明らかだが、女性でははっきりしていない。米国・ベイラー医科大学のAaron P Thrift氏らは、BMIと大腸がんの因果関係を、観察研究ではなくメンデルランダム化研究により推定した。その結果、女性において高BMIが大腸がんリスク増加に関連していたことを報告した。また、男性において腹部肥満が全身肥満より重要な危険因子かどうか、さらなる調査が必要と述べている。Cancer epidemiology, biomarkers & prevention誌オンライン版2015年5月14日号に掲載。